前回、終盤のエイド後のことまで書きました。
30キロを過ぎ、35キロを過ぎてゴールまであと7キロとなりました。
残り距離が1桁キロとなったあたりから、5分半ほど走るごとに残り距離が1キロ減ることを意識し始めました。たった5分ちょっと走るだけで残り1桁の距離が1キロも減るのです。ずいぶんお得な感じがしませんか?これは励みになります。次の5分半を目指して走ればいいわけです。気持ちが楽になりました。
どのあたりからだったか再び弱い雨が降ってきましたが、身体を冷ましてくれる程度で助かるくらいです。
ペースだけをみて走っていたのですが残り4キロを切ったあたりだったでしょうか。スタートラインからの時間を確認しました。サブ4を目標にはしていませんでしたが達成できそうならそれを励みにするためでしたが、キロ5分までペースアップしなければ4時間を切れないことが分かりました。
これで逆にモチベーション維持が難しくなってしまいましたが、キロ5分35秒程度のペースは維持して走り続けます。サブ4を目指すことができなくても「走って完走」の目標は達成しなければなりませんし、どうせ走って完走するならタイムはいいにこしたことはないですから。
湘南国際マラソンで走れなくなった39キロ地点も過ぎましたが、ちょっとした上り勾配でもしんどいくらいには脚が痛いですが、歩かなくてはならないほどのことでは全くなくて「残りたった3キロ」と思えたくらいです。
歩きたくはなりませんでしたが、歩いてしまった湘南国際や板橋と同じように、終盤のエイドでは水分を沢山取りたくなり、紙コップ1杯を飲み干し、場合によっては2杯目を取ったりしていました。やはり発汗で水分が失われているのでしょうか。
40キロ過ぎに最後のエイドがあります。ここで水分を取るために一旦歩き、走り出しのペースが上がらなかった時に頑張れませんでした。
残りわずか2キロ程度なので、キロ5分半でも6分ちょっとでもタイムは大して変わらないと思いついてしまったのです。キロ6分半になったとしても2キロで2分余計にかかるだけなんですよねー。4時間ちょっとという結果としては大差ないと弱い心が出ました。
下のグラフをみると、40キロ過ぎのエイドの手前で既に少しペースダウンしていて、その後にキロ6分半程度まで落ちていることが分かります。ラスト1キロあたりで再度頑張ってキロ5分45秒程度までペースアップしましたが、ゴールまでは持ちませんでした。
ゴールラインで時計を止めて確認したところ、4時間5分20秒!念願の「走って完走」も3回目のフルマラソンでついに達成できました。やっとマラソンランナーとしての入口に立てたように感じました。ただ健康のために走っていてレースを走りたいとさえ思っていなかったはずなのに、勢いで横浜マラソンにエントリーした去年の4月から1年でした。
ガーミンのデータから作った他のデータも見ておきましょう。下はペースと高度の上昇、下降のグラフです。下り坂では勢いに逆らわないでペースを上げ、上り坂では無理にペースを維持しなかったため、グラフにもそれが表れています。他の小さな凸凹はエイドの有無による変化です。
下は心拍数とペースの1キロ毎のグラフです。心拍数は38キロ区間(37~38キロの区間)でピークの170bpm程度になり、その後のペースダウンに伴って心拍数も下がっています。
板橋Cityマラソンでは32キロ区間(31~32キロの区間)でピークの165ちょっと程度になり、その後歩いたり走ったりで心拍数も下がっていたのです。今回も同じ32キロ区間では同程度の心拍数ですね。ということは板橋でも心拍数的にはまだ頑張れたはずですが脚がもちませんでした。
下はピッチとペースの1キロ毎のグラフです。エイドのない区間をみるとほぼ180spm(歩/分)で一定していますが、後半にかけて少しずつ下がっています。
板橋の時には今回よりもう少しピッチが高かったようです。
下は歩幅です。歩幅×ピッチがペースなので、ペースが同じでピッチが板橋より下がっているということは歩幅は伸びているはずです。比較すると、板橋Cityの時には歩幅は常に1m弱だったのが、今回(下のグラフ)は、1m程度の区間と1m弱の区間があり、全体としては前回より歩幅がわずかですが伸びているような印象です。
レース参加一年目の今シーズンは、いきあたりばったりでレースにエントリーしました。
- 思いつきで横浜マラソン(10月、台風で中止)、
- 師匠のアドバイスで横浜マラソン前の持久走代わりのハーフ(9月)、
- エントリーしている人達をみかけて思いつきで湘南国際マラソン(12月)、
- 湘南国際マラソン前の自主30キロ走に失敗しレースで走ろうと30キロ(11月)
- 東京マラソンの抽選に応募し、同時期の青梅にエントリーしている人が多かったので青梅マラソン(2月)
- 1月にレースがないの寂しいかなと思い話題になっていたハイテクハーフマラソン(1月)
- 湘南国際マラソンの結果がくやしくて、今シーズンもう一度フルマラソンを走っておきたくて板橋Cityマラソン(3月)
- ラン×スマでロンブー田村亮さんがかすみがうらマラソンでPBだったという話を知ってなんとなく、かすみがうらマラソン(4月)
という行き当たりばったり具合です。(5月にはハーフにエントリー済みです)
結果として昨年9月から今年5月まで毎月レースにエントリーしてあり台風で中止となった10月以外は毎月なにかしらのレースに参戦していました。
9月:ハーフ、11月:30キロ、12月:フル、1月:ハーフ、2月:30キロ、3月:フル、4月:フル(かすみがうら)で、結果としては、いい流れだったのではないでしょうか。どれが欠けても今回の「走って完走:4時間5分」は達成出来なかったような気がしますし、次のフルマラソンでサブ4を達成できそうな自信は得られなかったと思います。
そして今回はレース直前に9日間のランオフがありましたが、それにも関わらず想定以上の結果を残せ、計画通りの練習が出来なくても、走れない期間があっても、あきらめる必要がないことがわかったのも収穫です。
フルマラソンのタイムを「予測」してみたで、フルマラソンの予測タイムを推計しました。私の練習ペース、距離、体脂肪率から予測されるタイムはおおよそ4時間程度(3時間55分程度)です。今回は走って完走できたことで、この予測値に近づくことができました。
これで今シーズンのフルマラソンは終わりです。来月はファンランとしてハーフを走り、父の5キロレース初挑戦を応援したいと思います。