ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

「走るのが苦手でした」ってなんだっけ

「昔は走るのが苦手でした。」

市民ランナーあるあるですね。

このブログの初回に書いたように、私も例外ではありませんでした。

小学校の徒競走は最初から一組目か二組目(遅い順)、中学校のマラソン大会(数km)では、集団から離れた遙か後方でバラバラと走っている中の一人でした。

基本的には走り回るよりも読書が好きな子供でした。ただしスポーツ経験が全くなかったわけではなくて、小学校低学年の時に数年スイミングスクールに通い、中学校1年生の時にはテニス部という程度にはありました。

 

そして人生も折り返し地点を過ぎたであろう年齢になってから、ふとしたきっかけからランニングをはじめて、2年後に初マラソン4時間43分(湘南国際マラソン)、その4ヶ月後には4時間5分(かすみがうらマラソン)で完走したのがこの4月です。

4時間5分は、かすみがうらマラソンの男子ランナー中の順位で上位40%くらいです。マラソンを走ったことのない人達もふくめると、ものすごく速い方という見方もできるますよね。

 

ちなみにこのサイト(Sportsnavi do)の記事に掲載されているフルタイム男女別タイム分布図(出典:(株)アールビーズ『ランニングデータ2014』)によると、男子の平均タイムは4時間37分で、4時間を切れば上位30%以内に入るようです。(記事からグラフを下記に引用しました。)

【表2】意外?妥当?「サブ4」ランナーは全体の3割以下。(株)アールビーズ『ランニングデータ2014』より

 

でも、フルマラソンの参加者は 必ずしも毎日のように走っているわけではないと思います。私の師匠つながりの(熱心な)市民ランナーさん達の間では月間200キロはあたりまえで、私もそれくらいを目安に走るようになりました。

そのくらい走っていれば、現在の記録の伸びは練習量に比して順当なところだと思います。

 

でも...ですよ。

 

子供の頃は後ろから数えた方が早いくらいだったんですよ。クラスで遅い方から数番目くらいの遅さでした。走る才能はそもそも皆無だと思っていました。

みんなより走る才能が著しく劣るのであれば、多少練習したところで、ふつうの人より伸びが遅いくらいがあたりまえなのではないでしょうか。順当に記録が伸びているのは、おかしくありませんか?

 

要するに、走る才能が人より劣っていたからではなくて、人よりも普段運動をしていなかった(練習していなかった)から遅かった、ということではないかと今更のように気がつきました。

練習しなくて遅かっただけなら、練習するようになれば(ひとなみのペースで)速くなるのは当然ですね。

 

自分には運動する(走る)才能がそもそもない、と思っていたのが誤りだったということに、この年になって気がつくの面白いですね。

自分が苦手なことくらいは分かっていたと思っていたけど、やってみてはじめてそれが誤りだったと分かるという経験は、実は他の分野でもありました。(中学校からずっと苦手意識をもっていたある事が、30歳過ぎてから必要性があって楽しみながら再挑戦したところ平均よりだいぶ上のスコアになって今では趣味になっています。)

  

ランニングのいいところは、こつこつと積み上げていけば、タイムとして(自分比で)確実に成果を実感できるところだと思います。球技のように他の人とのからみがあるものだと(私は)どうしても他人より下手なのが気になってしまいますからね。

 

運動、特に走るのが苦手だった子供の頃に知っていれば違った経験ができたかもしれませんが、年齢重ねてから始めても、というよりむしろだからこそ楽しいのかもしれません。