ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

湘南国際マラソンレースレポ(1)グラフでみる

念願のサブ4を達成したのでレースレポをじっくり書きたいところですが、腰を落ち着けて書けるかどうか分からないので、思いついたことから五月雨式に書いておきたいと思います。

まず恒例のグラフから。

グラフ職人としては「グラフをみれば全部わかりますよね」でレースレポを終えたいところですが、全部は分からないので補足しますね。

 

今回は序盤の渋滞以降はキロ5分30秒で走り、余裕があったら終盤上げるという戦略です。(ガーミンのGPSの誤差があるので、実際にはキロ5分32秒程度)

 

1キロ目のスタート直後の平均ペースがキロ5分53秒だった以降は、基本的にキロ5分30秒のイーブンペースで走りました。

給水も含めての平均でキロ5分30秒にするつもりでしたが、給水直後に1キロラップが終わると走っている区間での挽回はできないので、実際の1キロラップはキロ5分30秒を上下しています。

下のグラフをみると30キロまでは区間ペース(10キロ平均、公式記録より)でほぼキロ5分30秒を維持できていることが分かります。

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湘南国際マラソン2018ペース・地形グラフ

15キロ付近でサブ4ペーサーを追い抜いて安心していたところ、25キロ付近で別のサブ4ペーサーを驚きつつ追い抜きました。さらに先にもう1人のサブ4ペーサーがいましたが、キロ5分30秒ペースでは追いつけず見えなくなりました。

グラフをみてわかるように35キロ過ぎの給水で少し長めに歩き(30秒未満)、その後36キロ手前でキロ6分20秒程度まで減速しました。減速してしまったので、追い抜いたはずの2人目のサブ4ペーサーの声が後ろから迫ってきました。ランナーの集団を引き連れています。

このペーサーにおいて行かれても計算上はサブ4達成はできるはずですが、気持ちが切れてペースが大幅に落ちることを恐れ、気合いを入れて集団についていくことにします。

ペーサーさんは頻繁に、ランナーの集団を励ましたり、煽ったりして、うまく気持ちを上げてくれます。ペーサーありがたい!!

なお、サブ4ペーサーに追いつかれる前から時々心拍数をチェックし、おおむね160bpmを下まわっていることを確認していました。160bpmを超える時間が長いと撃沈する可能性が高まるからです(そう教えてくださった方がいました)。

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湘南国際マラソン2018ペース・心拍数グラフ

サブ4ペーサーからの距離が離れないよう必死にペースを維持していたところ、苦しくなってきました。脚が痛いのは当然でそれは頑張れるのですが、心肺が苦しく感じていたように思います。撃沈したレースも含めて過去のレースでは経験したことがないので、このまま走り続けられるか心配でした。

ただし一度だけ似た感覚を経験したことがありました。30キロ走に挑戦した最初の頃に設定速度が当時の走力に対して速すぎて、声に出して自分を励まし気合いを入れつづけなければ走り続けられないことがあったのです。この時は最終的に20数キロで撃沈しましたが、この時ほど追い込んで走ったことはありませんでした。

そして今回はこれに似ていました。ただし過去のフルマラソンで撃沈した時のように、走れなくなるという状態ではないので、2、3度、「おえっ」となりながら(吐くとか吐きそうということではなく、子供の頃のマラソン大会で苦しくなった時に経験した時のあれ)ペーサーに離されずに走り続けました。心拍数が160bpmを継続して超えるようになったのもこのあたりからです。

 

40キロ手前の2回目の折り返しを過ぎ、最後の給水を過ぎたところで、ペーサーが「余裕がある人は先に行って下さい」と言ったのを聞き(その前にも1、2度言っていましたが)、残り2キロペースを上げることにしました。そして残り2キロならそれだけの力が残っていることも分かりました。

グラフをみると40キロ過ぎにペースがキロ5分20秒程度に上がっていることが分かります。そのまま会場に向かうルートに入り、激坂でペースを落としながらも上り、ゴールしました。

そしてグロスタイムで3時間58分を表示しているゴールゲートをくぐり、無事にゴールしました。

 

去年12月の湘南国際マラソンで初めてのフルマラソンを(目標4時間30分のところ終盤歩いて)4時間43分で完走。

3月の板橋シティマラソンではサブ4目標でやはり終盤歩いて4時間20分で完走。

4月のかすみがうらマラソンではじめて歩かずに4時間5分で完走。

10月の横浜マラソンでは、暑さにやられて終盤歩いて4時間17分で完走し、救護室のお世話に。

ようやく今回、初マラソンから1年後の湘南国際マラソン、最初から最後までほぼ計画通りのペースで走りきって3時間55分で完走できました。初マラソンから約48分記録を短縮してサブ4を達成しました。

 

かすみがうらマラソンで最後まで走れた時には感慨深く少し涙ぐみましたが、今回のサブ4達成は違う達成感がありました。

 

まわりの(ブログ等で知っている)男性ランナーの多くはサブ4、サブ3.5、中にはサブ3という方も多くいる中、ようやくマラソンランナーのスタートラインに立つことができた気持ちです。(ちなみに女性ランナーのサブ4は男性ランナーのサブ3.5程度に相当するのでもっと貴重です。)

 

上に書いたようにペーサーさんの存在は大きく、一人で走っていてはサブ4が達成出来たかどうか分かりません。

そしてこれまでに貴重なアドバイスをくださった先輩ランナーさん達がいなければ、サブ4は達成できませんでした。(そもそもレースを走るようになったか、ランニングを継続していたかどうかも...)

 

陳腐な言葉ですが、自分一人では達成できなかったということを初レースから1年間のレースでもっとも強く感じました。

 

 

残りのグラフを掲載しておきます。

ペースは維持しましたが、下のグラフをみるとピッチは落ちていっていることが分かります。

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湘南国際マラソン2018ペース・ピッチグラフ

歩幅(m/歩)×ピッチ(歩/分)が速度なので、下のグラフをみると歩幅は少し上昇気味です。(下のグラフの歩幅は計算して出したのですが、ちょっと課題ありかも)

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湘南国際マラソン2018ペース・歩幅グラフ

サブ4を目指した4回のフルマラソンの心拍数を比較してみます。4月のかすみがうらでは前半は160bpmを下まわっていますが、後半はほぼ超えています。10月の横浜では最初の5キロは他のレースよりも低かったのですが、14キロあたりから160bpmを超えました(気温の影響もあったと思います)。

そして今回は終盤まで低く抑えられました。事前にアドバイスをいただいたとおり、これが最後まで計画ペースで走れた大きな要因ではないかと思われます。上り勾配では心拍数が上がらないようペースを抑えめに、下り勾配で少しペースを上げるなど、計画ペースを維持できる範囲で心拍数を意識して走りました。(横浜でもそうしたのですが、高速道路上の長い勾配は堪えました)

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サブ4を目指した4回のフルマラソンの心拍数

ひとまず駆け足で...グラフでスタートからゴールまでを概観してみました。