ペース表
まずペース表をグラフで載せておきます。
紺色の点線がペース表のペース(本当は20kmからハーフまでは5:18/kmですが距離が短いのでガーミンに設定した数値)です。赤い点線は3時間45分の平均ペースなので、全体を通した平均がこれを下まわればいいわけです。
茶色い線はガーミンでレース当日に記録した相対高度です。後半上っているようにみえますが気圧の影響を受けていてこう見えるだけで実際は後半はほぼ平坦です。
最初の10kmまでは序盤の混雑の影響を考慮して遅め、ハーフまでは心拍数が160bpmを超えないようにキロ5:20~5:18(板橋ではキロ5:15に挙げた途端に160bpmを超えたので)、ただし15km付近の大きな勾配を考慮して5:23と余裕を持たせ、ハーフを超えたところで5:15にペース上げ、ラストスパート前に一度ペースを下げて余裕を作って35kmから再度キロ5:15,ラストの2kmは5:10でスパートという計画です。
ペーサーのお二人は晴輝さんが作ったペース表を腕に巻いていますが、私はガーミンに仕込んだAirPacer+を使うことにしました。板橋Cityマラソンで使ったもので、現在の区間のペース表のペース以外に、現在の距離、経過時間、リアルタイムペース、全体の予定よりどれくらい進んでいるか遅れているか(貯金があるか借金があるか)を示してくれる便利なものです。(これも後の伏線です)
シューズ円陣から待機列
ちょっと時間を戻します。スタート前にみかどさん招集のシューズ円陣に参加しました。参加人数が多いのでシューズだけ円陣です。みかどさんのかけ声でみんなで肩を組んで気合い入れしました。ペーサーの晴輝さん、なかのっちさんとはここで合流しました。
ペーサーのお二人と3人でシューズ円陣しました。
Cブロックの待機列に並ぶと、ペーサーのお二人の背中の
自主ペーサー
★3時間45分★
5分25→5分15分のビルドアップ!!
と書いたゼッケンがまわりのランナーさん達の注目を集めます。いろいろと質問され、何人かのランナーさんが一緒に走ることにしたようです。その中に70歳ぐらいのランナーさんもいらっしゃいました。(この方は後で登場します。)
ペーサーについて走る
スタートしました。ランナーの集団がゆっくり動き出し、スタート地点まで2分36秒かかりました。
渋滞した中をペーサーのお二人に遅れないようについていきます。そしてこれが案外簡単ではありませんでした。できるだけ間をあけないようにしているつもりでも、ペーサーとの間に他のランナーさんが入ってきます。たまたま流れで入ってくる場合もあるでしょうし、ペーサーについて走ろうという当然の目的で入っていくる場合もあるでしょう。
公式ペーサーについて走るのであれば、自分の視界に入っていれば距離があっても問題ないのですが、(私のためだけのペーサーでは無いとはいえ)私がちゃんとついて走っているか気に掛けてもらっていることは分かるので、振り返った時に確認してもらいやすい位置取りを心がけて走ります。
晴輝さんはGPS付きのウォッチを持っているのでリアルタイムでペースを確認し、5km毎のラップタイムを確認しながら着実に進みます。
なかのっちさんはGPSのついていないタイプのランナーウォッチなので、ペースは晴輝さんに任せて、後方のランナー集団を確認するために頻繁に振り返りながら走っているようでした。カーブや給水所のたびにペーサーのお二人は集団に声をかけて進みます。晴輝さんは1キロ毎にラップタイムを集団につたえます。
ひとりで走っている時と比べて楽しい!退屈しない!というのが序盤から中盤にかけての実感です。中盤までは余裕があるペースなので、ペーサーがいるから頑張れる、ということではないのですが、楽しく走れるのは友人ペーサーと走るなによりのメリットです。
ペーサーについてはいますが、私はいつものようにガーミンに入れたAir Pacer+でペースを確認しながら走ります。晴輝さんに時々心拍数が大丈夫か聞かれ、心拍数の画面に切り替えて確認したりしました。
途中から、ペースが設定よりちょっと速くなったかなと思った時には、心拍数が上がらないようあえて集団についていかず、ちょっとずつ加速して再度合流するようにしました。
ペーサーのお二人は、風船と自主ペーサーゼッケンを見つけたまわりのランナーさんから「ペースはどれくらいなんですか?」などと時々質問されるのに丁寧に対応していました。おそらくそうやって集団が大きくなっていったものと思われます。(最大で30人ぐらいだったとか?)
あとで聞いたところによると集団は男性ばっかりだったそうです。
日本全体の市民ランナーの統計でいえば3時間45分以上のランナーは、男性では19%、女性では6%です。去年のかすみがうらマラソンの参加者の男女比をみると女性ランナーは男性ランナーの7分の1ぐらいの人数でした。単純に比で案分するとかすみがうらマラソンの3時間45分以上のランナーの20人に1人が女性というくらいの割合でしょうか。
ということは3時間45分をめざす集団が30人いれば1人、2人は女性ランナーがいてもよさそうですが、そもそもおっさんばっかりの集団なので女性ランナーは合流しにくい、という事情はありそうです。(あるいは集団からちょっと離れてついた方がいた可能性はあるかも)
中間地点あたりまでは、こんな感じで順調に進みました。全てのエイドで給水しました。ペーサーのお二人は水を取り損ねたランナーさんのために2つカップを取っていました。
私の手元のアプリでは、序盤の渋滞のため20秒ちょっとで、途中のペースが上がったところで遅れを徐々に取り戻し、折り返し 手前の大きな坂を速度を殺さずに走り降りて(ラップ平均キロ5分)、中間地点あたりでは10秒ほど貯金ができたと私は認識(ここ重要)していました。
レース後に分かったのですが、この認識が晴輝さんと異なっていました。
中間地点後に続きます。