前回で最終回のつもりだったんですが、思い出してしまったのでもう1回。
以前にマラソンタイムの男女比というエントリーを書いたときに、こんなグラフを作りました。男性と女性のフルマラソンのタイムがどらくらい違うか(男性のタイムの何倍が女性の同順位のタイムか)を「補正係数」として表現したグラフです。
速いランナーの方が「補正係数」が大きい、つまり男女差が大きく15%ぐらい違います。一方、遅いランナーは7.5%ぐらいの違いということを示したグラフです。
今回せっかく年齢別のデータがあるので、この男女比が年齢によってどのように変わるのか変わらないのか見てみることにしました。
全ての年齢(5歳刻み)についてグラフを作るのも大変なので、1つおきに作ってみました。
タイムの速いランナーは違いが分かりにくいので、対数表示にして補正値を決めていきました。
人数の少ないタイムについては統計的なばらつきが大きくなるので対象外としました。
以上、上に示さなかった年齢も含めて全ての補正値をグラフにしてみました。
速いランナーと遅いランナーでは、遅いランナーの方が男女比がずっと小さくなっています。
また年齢毎の差をみると若いランナーの方が男女比が大きく、年齢が上がるほど男女比が小さくなる傾向がありますが、35歳以上は年齢が上がっても必ずしも男女比が小さくなるとは限りません。一番男女比が小さいのが60~64歳あたりで、それより年齢が上がると再び男女比が少し上がります。
男女は筋肉量などの理由によりハンデがあります。このハンデの影響は年齢によって変わってくるようです。60歳あたりがもっともその差が小さいということでしょうか。
グラフにした補正値(補正係数と書いたり補正値と書いたり一貫性がなくてすみません)が男女のタイムを比較する場合の参考になればと思います。