ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

ナビゲーション講習会(ナビゲーション基本のき)

TEAM阿闍梨が開催するチャレンジ!ナビゲーション2019の「ナビゲーション基本のき」に参加してきました。地図読み、ナビゲーションの入門者向けの講習会です。

講習を受けるきっかけ

友人と山に行った時にちょっとばかりロストしたのですが、「今、地図とまわりの風景をみて自分のいる場所を特定できるだろうか」と思ったのがきっかけです。

スマホの地図をみれば自分の場所は分かりますし、電波が届かなくても予め地図をスマホにダウンロードしておけるので、実際にはなにごともなく進めることが多いと思いますが、「地図を読める」ようになっておきたいと考えました。

参加した講習会は、日本オリエンテーリング協会(JOA)認定 ナヴィゲーションスキル検定ブロンズレベルで、認定バッジがもらえるものでした。近年、はじまったばかりの認定なのだそうです。

予習していきました

私は仕事柄、等高線を扱うことが度々あるので等高線は見慣れていますし、地形の凹凸が思い浮かぶくらいには馴染んでいます。

それでもブロンズレベルがどういうもので、どの程度の基礎知識が求められる講習会か分からなかったので「山歩きの地図読みドリル」(宮内佐季子著、ナツメ社)という書籍を購入して予習をしていくことにしました。講習会のちょっと前に主催団体のTEAM阿闍梨がリツイートで紹介していた書籍です。(分かりやすくて演習もできるのでお勧めです。)

講習会(座学)

午前中は飯能市市民会館の会議室で座学です。

f:id:rungraph:20190930175117j:image

講師の田島利佳さんは全日本オリエンテーリング大会優勝経験があり、日本代表だった方です。他に2名の方が主催者として参加されていました。(フィールドでは途中からこのうちの1名の方が進めました)

これまでオリエンテーリングという競技は名前を聞いたことがあるくらいで馴染みがなかったのですが、今回のことであらためて認識し俄然興味がわいてきました。

国土地理院の地理院地図や、自分の欲しい範囲の地形図を安価に購入できる日本地図センターが運営している電子地形図25000オンラインの紹介、地図記号(隣の人と組んで重要な記号を13選び出すゲームを含む)、縮尺、真北と磁北(地図への記入の必要性)、等高線、ピーク・尾根・谷・鞍部の書き込み、配布された地図上のある地点から次の地点に行く方法を隣の人に言葉で伝える実習などが午前中の講習の概要でした。

最低限必要な知識というだけでなく、関係する豆知識なども含めて、初心者にむけてわかりやすい説明でした。

等高線になじみがあり予習をしていった私は、知識としては多くのことが既に「知っていた」ことでしたが、それでも楽しく学ぶことができ、言語化して伝えることの重要性などを実感することができました。

そして「地図を読めるようになっておきたい」が目的でしたが、電子地図が使える現代でも、地図が読めることが重要であることもよく分かりました。

スマホの地図が使えれば、現在の位置は分かりますが安全に目的地に進むために地図を読んで適切なルートを考え、リスクを回避して確実に辿り着くためには、地図読みとナビゲーションの能力が必要になるわけです。

そしてそれは少なくとも私は性格的に向いていて楽しめるものでした。

講習会(フィールドで実習)

午前中にピーク・尾根・谷・鞍部の書き込み、隣の人に考えたルートを伝えるのに使ったものと同じ範囲の地図が配布されました。今度は(スタート地点を含め)7箇所に印がつけてあります。

最初の1地点目(スタート地点)から2地点目、3地点目までは午前中にルートを考えたところです。ここを実際に周辺の様子をみながら、要所要所で解説をききながら全員で進みます。(午前中のペアで行動しました)

4地点目以降は(2回ペアの組み替えがありました)、自分達でルートを考え、ルートが決まったペアからスタートして次の地点で待ち、そこで説明を聞いたり、自分達の反省点について話をしたり、ということの繰り返しです。7地点目まで進みました。

ここでトイレに行って一旦全員で来た道を6地点目まで戻ります。進む方向が違うので、来た時には気がつかなかったものもあることが分かります。

そして6地点目で次の地点が指定されました。一見、簡単そうですが、これまでの地点と違いまぎらわしいポイントがあります。

私はずっと一番最初にスタートしてきて、ここでも最初にスタートしたのですが、目的地を通り過ぎ、あきらかに違うと分かる地点まで来て引き返すはめになりました。

途中までは地図とコンパスをみて慎重に進んでいたのですが、その時のパートナーとトレラン話で盛り上がって油断したわずかな時間に目印を見落とし、その先で「おかしいな」と思いつつも、自分の判断を正当化するような地形の読み方をしてしまい、コンパスを確認しなかったため、100メートル弱も行きすぎていたのでした。

何チームかが同じように行きすぎていたのですが、正しい目的地にもどったら多くのチームはすでにそこに到達していました。

f:id:rungraph:20190930175150j:image

最後は講師の後についていき、止まった場所が地図上のどこか示すものでした。これは全員正解だったようです。

このあと、市民会館に戻り解散です。

今回はブロンズレベルでしたが、一部、シルバーレベルの内容を交えていたそうで、私が行きすぎてしまったのもそれだったようです。

まとめ

知識もフィールドも難しいものではなかったのですが、体系的に学び、実際に自分で考えて動いて、失敗してみることで学んだものは大きかったと思います。

実際に山にいって、紙の地図をひらいたらどこをみればいいか、何をすればいいか、どこで間違えそうか、間違えたらどうすればいいか。自分なりに考えることは出来そうです。

日本オリエンテーリング協会開催のシルバーレベルのナビゲーション講習会はまだ日程が決まっていないそうですが、是非参加したいと思います。上のレベルに上がると道のないルートを自分で作って進んでいくことが出来るようになりそうです。

そして講習だけでなくオリエンテーリングという競技そのものも楽しそうです。今シーズンはマラソンとトレランのレースを沢山予定していますが、タイミングがあえば挑戦したいですね。