ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

板橋Cityマラソン(計画ペースと実際のペース)

目標には全然届かなかったのに案外さばさばしてる板橋Cityマラソンのレースレポです。ゴールまで一息に書きました。

前日の準備の話とか早朝起きて何食べたとか、会場に到着するまでとか、着替えてトイレに行って、はてぶろランナーさん達に会って、シューズ円陣を少しずつ違うメンバーで3回やって(MacRunさん、お目に掛かったみなさんありがとうございます)、延々と歩いてスタートラインに並ぶまでの話は飛ばしていもいいですよね。書き始めると詳しく書きたくなるし、そうするといつまで経ってもレースに辿り着かないような気がするのでいきなりスタートから始めます。

スタートから序盤(アップ区間

スタートラインが見えないほど後方のMブロックからのスタートです。号砲が鳴ってからスタートラインまでのロスタイムは12分ほどでした。ロスタイムが長いのはまぁ気にならなくなりましたが、これほど後ろになると渋滞がすごいんですよね。まぁ最初はゆるゆる走って自然にペースが上がるのに任せる計画なので、渋滞の時間が長すぎなければそれほど支障はありません。(先日の青梅マラソンは折り返すまで渋滞のため計画ペースで走れなかったので渋滞区間がちょっと長すぎました)

 

実は今回作ったペース表を忘れてきてしまったんですが(自宅にもなかったので荷物には入っていたのかも)、基本ペースは覚えているのと、ペース表の画像をスマホに入れてあるので、本当に見たいときにはなんとかなります。

 

スタート直後の渋滞の影響は青梅マラソンの時の実績を参考に計画ペースとしたのですが、1キロまでの計画ペースはキロ6分30秒、実際は6分28秒だったのでピッタリでした。計画では5キロまで累積時間が30分5秒、実際は30分13秒でこれもピッタリ。ペース表は見ていないので、予想どおりの混み具合だったということですね。

フラットペース区間(10キロまで)

青梅マラソンと違い5キロ過ぎた当たりからランナーの間隔が少し空き、多少抜きやすくなってきました。青梅マラソンで言えば折り返し地点の後くらいの感じです。すいすい抜けるほどではないけれど、すぐ前のランナーのすきまをみてランナーの間隔が空いてそうなところを抜いたり、空きの大きい空間があればそちらの方を走ったり、という具合です。脚を無駄に使いますが、ある程度は仕方ありません。

 

4キロ過ぎたところで河川敷から堤防の上に登ります。 この日は風がほとんど無かったので堤防に上がっても強風に悩まされることはありませんでした。(同じ荒川河川敷がコースの1月のハイテクハーフマラソンでは、堤防に上がった途端、強い北風の向かい風に遭いました)まだ序盤なので登り坂も気になりません。(15キロ前後あたりにも上り坂、下り坂があります)

ちなみに堤防に登るコースになっているのはその後、橋を渡るためです。走っている時には対岸に渡ったのかと思ったのですが、そうではなくて荒川と隅田川をつなぐ岩渕水門にかかる橋でした。2.7キロあたりからはコースの左手が荒川、右手が隅田川で、岩渕水門を渡った後、6キロ地点あたりで隅田川は蛇行してコースから一旦離れていきます。

 

10キロ付近にある扇大橋のあたりに、(まだ直接会ったことがなかった)先輩ランナーさんが、目立つ格好をして知り合いのランナーさん達を応援に来ていると聞いていたので、橋の前後から左右に気をつけて見ながら走ったところ、すぐにわかりました。走りながら声をかけて名乗ったところ力強く応援していただきました。応援ありがたい!元気が出ました。疲れているはずの帰りの応援を当てにしています!と思いながら10キロ地点を走り抜けました。

 

10キロまでの累積時間が計画では58分16秒、実際は57分54秒。予定通りです。10キロまでの1キロ毎のペースは次のとおりです。(括弧内は計画ペース、給水区間は計画ペース+16秒の計画です)

 1:6分29秒(6分30秒)
 2:6分22秒
 3:5分49秒
 4:5分40秒
 5:5分53秒(給水)(2~5の平均で5分50秒)
 6:5分32秒(5分35秒)
 7:5分40秒(給水)(5分35秒)
 8:5分29秒(5分35秒)
 9:5分30秒(5分35秒)
10:5分30秒(5分35秒)

計画では30キロまではキロ5分35秒でその後は5分30秒にペースアップする予定でしたが、2時間以内で折り返せれば、残りは平均キロ5分40秒以下で走ればサブ4です。ペース表は2時間以内で折り返せなかった場合に見ることにしました。

 

何キロあたりか忘れましたが、折り返してくるトップランナーが来るので左に寄るようにという誘導が始まりました。右半分のコースが車やバイクが通り、先導するタイマー付きの先導車が通ってしばらくした後、先頭ランナーが通過していきました。

 

エイドは多めに設置されているので1つおきに給水しても大丈夫そうだと思ってスタートしていたのですが、結果としてすべてのエイドに寄りました。折り返し地点までのエイドではスポーツドリンクか水と、バナナとパンを取りました。(バナナのエイドでは水分は取らなかったかも) 

フラットペース区間(10キロから折り返しまで)

折り返しまでの平均ペースは以下の通りです。計画ペースは全て5分35秒、給水区間は計画ペース+16秒の計画です。15キロ前後にも坂がありますが、ペースに影響はなかったようです。

11:5分50秒(給水)
12:5分36秒
13:5分33秒
14:5分34秒
15:5分46秒(給水)
16:5分33秒
17:5分42秒(給水)
18:5分29秒
19:5分33秒
20:5分31秒
21:5分52秒(給水)

折り返し地点は2時間1分くらいです。2時間は下まわっていませんが、後半はキロ5分35~40秒の間で走れればサブ4を達成できそうだと計算して折り返しました。この時点ではまだ、可能だと思って走っています。

フラットペース区間(折り返してから撃沈直前まで)

折り返しても風を感じることはなく(板橋Cityマラソンで悪名の高い強い逆風はありませんでした)淡々と走ります。練習で15キロや20キロ走った時程度につらくはなっていますが、当然、想定内です。

この後、レース中のつらさには波があってつらい時もしばらく走っていれば楽になる(大意)という金哲彦さんの著書に書いてあった話と、「楽しむ勇気」という鏑木毅さんの著書にサインされていた言葉、そして先日のエントリに書いた予測タイムなどを、たびたび思い出して励みにすることになります。

23:5分38秒
24:5分50秒(給水)
25:5分36秒
26:5分54秒(給水)
27:5分34秒
28:5分56秒(給水)
29:5分39秒
30:6分07秒(給水)
31:5分41秒
32:5分39秒
33:5分37秒

30キロ前後からだいぶつらくなってきました。30キロ区間の給水(30キロ地点付近)の給水時に長めに歩いているのが分かります。

湘南国際マラソンでは37キロキロを超えた当たりから少しペースがオチ、39キロ手前から歩き始めたので、まだまだいけるはず、と自分に言い聞かせて走ります。行きの10キロ地点で応援していただいた先輩ランナーさんに32キロで応援してもらうことを励みにペースを維持しました。32キロの橋を超えたところでみつけて手を振って、(無理矢理?)応援していただいて元気を充填してまた走りました。

急激なペース低下

つらくなると屈伸したくなるじゃないですか、大して切羽詰まって無くてもタイムロスが小さそうならトイレに行っておこうとか思いますよね、気持ちをすっきりさせた方が楽に走れそうですよね、と言いたくなる程度のメンタルの私は、33キロ過ぎで待ち時間ゼロのトイレを見つけて、さっと行って、さっと出てきました。

そしてこの後、ペースがどんどん落ちていきます。どの区間がエイドで落ちているのか分からない撃沈ぶり。

34:7分33秒(エイド&トイレ?)
35:6分08秒
36:7分46秒
37:7分04秒
38:7分37秒

サブ4断念して歩き始める(歩いたり走ったり)

それでも38キロ付近まではストレッチをしながらも、なんとか歩かずに走っていたと思います。残りの距離から逆算してサブ4が確実に達成できないと確信した38キロを超えたあたりからついに歩きたいという誘惑に勝てず、歩いたり走ったりが始まってしまいました。上り坂はがっつり歩きましたし、なぜか下り坂も「坂」を理由に歩いていました。

湘南国際マラソンの「歩き」は1.5キロ以上ずっと歩き、しかもゆっくりしか歩けず、途中でしばらく座り込んだりしていましたが、今回はそこまでひどくはなく、歩いている時も手を大きく振って早歩きを心がけました。脚が復活したらいつでも走ろうと思いながら。

39:8分47秒
40:8分56秒
41:8分46秒

ゴールに向けて再度走る

40.5キロくらいから、ようやく走り続けられそうという感触が戻り、ペースは遅いながらも再び走り始めました。サブ4は無理でもサブ4.25はどうだろう、せめて(湘南国際の時に達成できなかった目標)サブ4.5は達成したい、と残りの距離からペースを逆算しながら進みました。

ゴールから500mほど手前で応援に来た妻とハイタッチし、ゴールはもうすぐそこだともう少しペースを上げました。

42:6分49秒
43:6分03秒(ウォッチでは42.41キロになっているのでこの区間はウォッチの記録上は410メートルです)

ゴールしてウォッチを止めたタイムが4時間20分22秒。

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撃沈グラフ

下は全体のペースの変化(青線)と計画ペース(黒点線)のグラフです。 下の茶色い線はコースの標高ですが気圧の変化を受けたせいか左右対称になっていませんね。灰色の線は湘南国際マラソンの時の記録です。

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撃沈区間のグラフが上にはみ出しているので、縦軸を伸ばしたグラフも載せておきます。

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 湘南国際マラソンの計画ペースキロ6分20秒に対して今回は5分35秒と大幅にペースを上げました。その結果、ペースが落ちるタイミングは早くなってしまい、撃沈区間も長くなりましたが、撃沈度合いは今回の方が軽いのが分かります。

 

その結果、タイムは23分ほど縮まりました。

 

心拍数をみると(1キロ毎の平均では)170bpmまでは上がらず、ペースダウン33キロ過ぎからは落ち始めています。(当日はウォッチに心拍数表示無しの設定をしてしまっていたので確認したかった時にできなかったのですが)、心拍数だけで言えば歩く理由はなかったようです。つまり脚に問題があった、ということが分かります。

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1キロ毎の平均ピッチをみると、走ってる間はほぼ180spmちょっとと安定しています。ゴール前で再度走り始めた時も同じくらいなので、ピッチは特に意識しなくても安定しているようです。

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レースを振り返って

冒頭に「案外さばさばしている」と書いたのは、公言していた目標(サブ4)を達成できなかったこと自体は残念なのですが、その理由がメンタルとか練習不足とか、当日の走り方にあったのではなく、自分の脚力=長い距離を走る力がまだついていないことにあることが分かっているからです。

 

湘南国際マラソンの時には残り3キロ余りを走りきれなかったのはメンタルに主因があるのではないかと思っていましたが、その2ヶ月後の青梅マラソンでは、苦手意識のあった(湘南国際マラソン以前に走って完走できなかった)30キロを壁を感じることなく、最後はペースを上げてゴールできたことから、実力不足が原因だったのだと分かりました。

 

湘南国際から青梅までに自分の力がついたことは分かっていたのですが、それがどの程度なのか、フルをどれくらいのペースで走れば自分の実力に見合っているのかが、分からなかったのだけが問題でした。

先のエントリで予想タイムを計算してみたり、青梅やその後の練習の感触など周辺情報から「もしかしたらサブ4いけるんじゃないの?」と今回挑戦してみましたが、好条件に恵まれた今回のレースを走って、まだ「距離を走る力」が足りないことが分かったのは大きな収穫でした。

 

4週間後のかすみがうらマラソンでサブ4を達成できる気はしないので、計画ペースをどうするかにまた悩むところではありますが、悩む「幅」は今回よりは小さくすることができそうです。

そして7ヶ月後の横浜マラソンがサブ4チャレンジの本命レースにしようかと思っています。(高速道路のアップダウンがあって難しいコースですよねー、とちょっと弱気なところもありますが)