先日の横浜マラソンで目標のサブ4を達成できませんでした。「サブ4」、つまり私の目標はタイムなんです。
市民ランナーの目標は自己ベスト更新とかサブ4とかサブ3.5のようにタイムであることが多いと思います。トップ選手になると目標が優勝(順位)だったり、日本記録更新(タイム)だったりしますけど。
タイムの割に順位がよかった横浜マラソン
ところで今回の撃沈した横浜マラソンの順位を確認して驚きました。これまでは、だいたい自分は全体の半分前後くらいの順位と思っていたにも関わらず、今回の順位は男子選手全体の28.2%の位置だったのです。
3割弱といえば、マラソンタイムの男女比 で、全力さん(横浜さん)の記事を紹介したようにサブ4程度の位置のはずですよね。ということは撃沈したのは私だけではなくて、全体的にタイムが遅かった可能性がありそうです。
タイムと順位の関係をグラフでみる
そこで、マラソンタイムの男女比で作ったグラフのうち男子選手のものに、自分の過去の記録(タイムと順位)を重ねてみました。
左下から右上の折れ線グラフは、横軸のタイムを上回っている人が全体の何%いるかということを意味しています。ひらたく言えば、そのタイムの人の順位を割合(%)で表したものです。横軸の4時間は縦軸では30%なので、男子でサブ4であれば上位3割の順位ということになります。
赤い■のプロットは、私の過去のフルマラソン4回の記録のタイムを横軸に、男子ランナー中の順位男子ランナーの参加人数で割って100をかけてパーセントにしたものを縦軸にしたものです。ついでに2017年4月~2018年3月 第14回全日本マラソンランキング の年齢別の順位(対象は板橋City2018)プロットしました。
参考のために、以前にも紹介した全力さん(横浜さん)のマラソンのタイムと気温の関係と計算ツールで紹介された計算式で補正したタイムも青い■でプロットしてみました。補正に使った気温はアメダス(横浜は公式サイト速報の9:40の気温)を参考にしました。
厳しいレースか走りやすいレースかグラフでわかる
湘南国際、板橋City、ランキングはだいたい折れ線グラフの近くにあります。
かすみがうらは折れ線より少し左にあるので、タイムに対して順位が低かった、つまり参加者のタイムが全体的によかった、ということになります。
横浜は逆に折れ線よりも右にあるので、タイムに対して順位が高かった、つまり最初に書いたように参加者のタイムが全体的にわるい厳しいレースだったということです。
グラフ上に自分のタイムと順位をプロットすることで、厳しいレースだったかどうかがわかりますね。厳しいレースでタイムが思い通りでなくても、自信を失わずに次に挑めばいいということです。
女性の場合には、下のグラフのオレンジ色の折れ線を参考にしてください。
気温補正
レース時の温度が比較的高かった、かすみがうらと横浜は補正後のタイムは折れ線よりもちょっと左にあります。
折れ線の元になったデータは条件のいいレースも悪いレースも含まれているので、気温補正をしてベストコンディションに補正したタイムが折れ線よりも左側にあるのは当然かもしれません。(コース上の気温は測れないので、どの気温で補正するかにもよります)
もともと折れ線の左にあったかすみがうらマラソンは、レース当日は雨が降ったり止んだりしていました。それほど強い雨ではなかったので、気温のタイムへの影響は少なかったものと思われます。横浜マラソンはスタート時は曇っていたもののすぐに晴れて日差しの強い日でした。
気温補正は温度が高いことがどれくらいタイムに影響するかを補正するものなので、かすみがうらマラソンは気温補正する必要のない条件だったと言えそうです。
もちろん「厳しいレース」の条件は気温だけではなく、坂が多いなどもそうですね。(横浜は高速区間に長くてきつめの坂が何本もあるのが厳しい)
当てはまらないレース
この話(仮説?)が当てはまるのは、いろんな速さのランナーがまんべんなく参加しているレースに限られます。また、参加者人数がある程度多くないと統計的な誤差が大きくなります。
たとえば大田原マラソンのように制限時間が4時間だと、とてもその自信のないランナーは参加しないでしょうから、サブ4ぎりぎりのタイムでも下位の順位でしょう。
また、初心者ばかりが参加する大規模なレースがあったとすると、遅いタイムでも上位になるので、やはり当てはまりません。
(横浜は去年台風で中止になって、昨年の参加予定者の多くが優先エントリーして、追加で少数新規エントリーされているので、本当は当てはまるかどうかわからなかったりしますが)
今後はタイムだけで一喜一憂せずに、直近の話で言えば、横浜の撃沈でがっかりせずに、順位はよかったのだからむしろ自信として、次の湘南国際マラソンに果敢に挑んでサブ4の目標を達成につなげたいです。