昨年はゼッケン番号9000番付近だったのでスタート位置は体育館に行く交差点よりもさらに後方でロスタイムが9分以上ありましたが、今年は3分弱でした。
レース前半
そして昨年は自分の実力より申告タイムが遅かったためペース計画はふっとび、ひたすら渋滞の間をぬって前に出るのが折り返し地点までの走りでした。
今年は実力相応の位置からのスタートだったため、(コースが狭いため渋滞はしていますがまわりのランナーとの速度差は小さく)平地や下りでは少しずつ追い抜き、上り坂では抜かれるという展開です。上り坂で順位を落とさないようにするよりも、後半、終盤に脚を残すことを優先し、上りはペースが落ちるにまかせ楽に走りました。
下のグラフが前半の勾配とペースです。7.5キロ付近と10キロ過ぎは給水です。上り勾配でペースを落とし、下り勾配ではペースを上げているのが分かります。
上り坂でペース維持しないようにしたので前半を通じて心拍数は160bpm以下と安定しています。
平坦な街中のコースを抜けて、道路が上り気味になった後は、上ったり下ったりしながら上昇していきます。沿道の声援やところどころの元気な応援(演奏なども)で元気が出ます(道は狭いけど)。いつのまにかまわりが山の景色になっています。
10キロ過ぎまでオフィシャルの給水所はありませんが、その手前に2箇所、オフィシャルと見まがうような立派なボランティア給水所がありました。7キロ過ぎで給水したのはそのうちの2番目のものです。
折り返しが近づいたところで、走行ルートは道幅の半分に制限されます。トップランナーが折り返してくるのに備えるためですが、かなり早いうちから制限が始まります。
そのうち凄い勢いでトップランナーが駆け抜け、しばらくして次々と速いランナーが戻ってきてスライドします。この速さで鯛焼きの仮装!?(頭に大きな鯛焼きのかぶり物、風の抵抗がすごそう)という人がいたり、女性ランナーで一位になった吉田香織さんがかけぬけるのを見つけました。
下は表彰式の吉田香織さん。
知り合いのランナーさんを見逃すまいと気をつけながら走っていたところ、視界に見覚えのある(かっこいい)オリジナルデザインのランシャツのランナーさんが視界に飛び込んできました。(故障が完治していない)わたなべさん(id:hatakofuru) でした。わたなべさんと「吉田香織さんいましたね」とか「暑いですね」とか「調子どうですか」とか言葉を交わして先に進みます。暑い日でしたね。これで気がついて給水に気をつけましたが、微妙に暑さにやられた気がします。
他にはスライドしたはずの速いランナーさん達をひとりも見つけられず。
そして昨年見覚えのある折り返し地点に到達して折り返しました。昨年よりずっと近く感じました(それだけ力がついているということですね)。
レース後半
折り返すといきなり下り勾配です。まわりのランナー全体のペースが上がり、ランナー間の距離も離れて走りやすくなります。
後半にも上り勾配はありますが、全体としては下り基調です。21キロ付近の大きな上り坂とその後にしつこく現れる上り以外は下りなので、重力に逆らわずペースを殺さず走るように心がけました。
下のグラフをみると21キロの坂で大きくペースを落としていますが、他は5キロラップをみると前半より大幅にペースアップしているのが分かります。19キロ過ぎ、23キロ手前、25キロ手前が給水です。
21キロの坂を頑張って走って上っていると聞き覚えのある明るく元気な声が!Qちゃん(高橋尚子さん)でした。コースの真ん中に陣取って、ランナーとタッチしながら元気にかけ声をかけています。Qちゃんの声援、元気が出ますね。(これ最後のランナーまで続けたんでしょうね、すごいですよね)
25キロ付近から市街地でしょうか。このあたりで急に脚に疲労が押し寄せてきました。時計で心拍数をみると150そこそこなので(下のグラフの25~26キロ付近)心肺ではなくて脚なのだと冷静に判断し、終盤頑張ることにしました。脚が痛いながらもペースを上げているのが分かります。グラフをみると26キロから平坦、28キロからゆるやかに下っています。まわりのランナーをどんどん追い抜いていきました。
振り返って下の心拍数グラフをみると25キロあたりでは心拍数150そこそこですが、それより前はペースを上げていることもあって20キロあたりから160を超え、26キロを過ぎてペースを上げている間はやはり160を超えています。ラストスパートでは170を超えました。
28キロあたりで一旦ペースが落ちています。上のグラフだと分かりませんが、往路のグラフをみるとこのあたりに少し上り坂があったようです。あるいは一旦、気持ちが切れかけたのかもしれません。
29キロ(残り1キロ)ちょっとのあたりで、私より少し速そうな、でも頑張ればついていけそうな二人組のランナーがいたので勝手についていくことにしました。上のグラフでわかるようにペースが上がっていきますが、遅れずに後ろについて走ります(ストーカーっぽくてすみません)。ゴール直前のラストスパートもせっかくなのでご一緒させていただくことして気合いをいれて走りました。
ゴールして時計を止めたところ2時間39分。タイムを気にして走っていたわけではありませんが、申告(したつもりだった)タイム2時間45分を大きく上回り、2時間40分をちょっと切ることができました。
ペーサーありがたい!(ひとりでは最後頑張れません)
順位の変化とピッチ・ストライド
公式サイトの速報から順位の変化をグラフにしてみました。
スタート時の順位は分からないのでスタートブロックから3000番と仮定しました。前半の上り坂でペースを維持しなかったことで順位を落とし、後半でペースを上げたことで順位を上げていって、スタート時より少し前くらいでゴールしたことが分かります。ペースも順位も予定通り後半型で走れました。
そしてスタート時に3000番あたりに並んだのは実力相応の位置で正しかったということも分かります。
ピッチは上り、下り、ペースに関わらず安定して185bpm程度だったことが分かります。ピッチが安定しているのがいいことなのかどうか分かりませんが。
ピッチが一定なのでペースはストライドで調整していました(走っている時に意識はしていません)。下のグラフをみるとペースとストライド(歩幅)がちょうど上下逆転したグラフとなっています。
ペースと心拍数のグラフも全体を掲載しておきます。サブ4を達成した12月の湘南国際では25キロ(残り17キロ)あたりから時々160を超え、37キロ(残り5キロ)以降ほぼずっと160を超えていました。今回も近いパターンと言えるかもしれません。
サブ3:45に向けて
次の目標はかすみがうらマラソンでのサブ3:45です。今回の青梅マラソンの結果から可能性を検討してみたいと思います。
- 昨年の青梅マラソンから今年の青梅マラソンに14分短縮しています。昨年のかすみがうらマラソンは4時間5分(歩かずに完走)なのでここから14分÷30キロ×42.195キロ≒20分引くと3時間45分ですね。
- ダニエルズさんの計算式で今回の記録からフルマラソンの等価タイムを計算すると3時間47分です。
- 「ウルトラランナーへの道 ブログ」によると「ちなみにトップ選手も市民ランナーも、青梅マラソンのタイムを1.42倍するとフルマラソンのタイムの目安になると思います。」ということなので計算してみると3時間46分です。
- 昨年のハイテクハーフマラソンから今年のハイテクハーフマラソンに9分短縮しています。昨年のかすみがうらマラソンは4時間5分から9分×2=18分引くと3時間47分ですね。
どうでしょう。微妙にサブ3:45に足りていないように見えますが、あと2ヶ月あります。
金さんのアドバイスどおり時間走(3時間)を取り入れ、板橋Cityマラソンで予行演習をすれば、(ペーサーに引っ張っていただく予定の)かすみがうらマラソンで目標達成できそうな気がしてきました。(暑くならないことを今から祈ってます)
あと何か思い出したらもう1本書くかも。
打ち上げ後のシューズ円陣と河辺の「ぎょうざの満州」。今年も打ち上げに混ぜていただいてありがとうございます。楽しかった。