ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

勝田全国マラソン(いいデータが取れました)

勝田全国マラソンの目標 に書いたように、今回はぎっくり腰が微妙に完治していなくて1月はほとんど走れていないので、タイムは狙っていませんでした。

この状態でどれくらいで走れるかさっぱり検討がつかなかったので、目標は松がサブ4、竹が完走、梅が出走(リタイア)という幅の広い設定でした。

結果は5時間30分。前半は走り後半はほぼ歩いての完走でしたが、途中でリタイアしたくてもバスを待つ気にはなれなかったので最後まで歩いた、という梅すれすれの竹でした。

レース前

わたなべさんの呼びかけのシューズ円陣。はてブロ幟の下に大勢集まり気合いが入ります。

f:id:rungraph:20200127180122p:plain


スタートブロックはFです。前のEブロックは非常に小さいブロックでした。Eまでが小さいブロックでF~Hまでが大きいブロックなのでしょうか。(レース前はFが最後のブロックなのかと勘違いして不思議に思っていました)

私はあえてFブロックの真ん中あたりまで下がった位置からスタートすることにしました。

f:id:rungraph:20200127180349p:plain

スタートから好調に走る

スタート直後は道幅ば狭くペースが上がりませんが、タイムを目指すわけではないので、集団の流れに合わせて走りました。

1kmぐらいで右折すると上下車線ともコースになり、一気に走りやすくなります。自然にペースが上がりました。キロ5分15秒~20秒ぐらい、つまりサブ3:45くらいのペースに上がってきたので、上がりすぎないように気をつけるとともに欲が出ました。

 

「もしかしたら松(サブ4)どころか自己記録(3:47)を更新出来るのでは?」

 

心配だった腰はなんともなく、調子よく走れているので、ペースを保って走ります。

途中でわたなべさんを見つけて挨拶し、さらに先に進みます。

上り坂は慎重にペースを落とし、下り坂は勢いを殺さずペースを上げて走りました。

13キロあたりにジェットコースターのように降りていく坂がありますが、ここもブレーキをかけないようペースが上がるままに降りていきます。キロ4:41まで上がっていたようです。その後の激坂は慎重にゆっくり登り、再度ペースを戻した16キロ過ぎ、急に脚が止まりました

急ブレーキ

いつものフルマラソンでは35キロあたりに来るやつです。タイム目指してないので無理せずペースを落として走ることにしました。だんだんと辛さが増していきましたが、まだ走れます。

さっき挨拶したわたなべさんにそろそろ抜かれるころかと思いながら、結構必死の思いで20キロに到達。そして1時間59分で中間地点を超えました。

わたなべさんに抜かれるタイミングでエールを送ってからとも思いましたが、しんどいし長旅になるのは明らかなので、ここでトイレに行っておくことにしました。(応援ナビをみたらこのタイミングで抜かれていたようです)

リタイアしたい

辛さがどんどん増していき、歩いたり走ったりし始めました。序盤、調子よかっただけに、ここまで持久力がなくなっているとは思いませんでした。残りの距離を考えると、最後まで歩くのも気が遠くなりそうなので、リタイアを考え始めました。

ここならリタイア後、ショートカットしてゴールまで歩けるという地点で、スタッフの人に相談したところ、それは認められなくて回収バスを待つかルートどおり進むかの二択だそうです。バスを待つくらいなら、歩いた方がゴールに着くのが早そうなので歩くことにしました。

徒歩の旅

脚以外は大丈夫ですが、なにしろ脚が動きません。歩いたり走ったりもできずひたすら早足で歩きます。キロ10分くらいを意識しました。

過去の経験ではしばらく歩いて脚を休めれば少しは走れるようになっていましたが、今回は違いました。いくら歩いても走れるようにはなりませんでした。むしろ早足で歩くことによるダメージでますます走れなくなっているくらいです。

「練習不足こわい。」

と思いながら歩き続けます。

後方遠くからスピーカーでなにやらアナウンスが聞こえはじめした。しばらく進むとスピーカーの声が聞こえるようになってきます。

交通規制の解除でした。36キロを過ぎたあたりです。

f:id:rungraph:20200127221441j:image

勝田全国マラソンでは最後まで走らせてくれるけど、途中で交通規制が解除され歩道を歩かされるのは知っていましたが、まさか経験できるとは思いませんでした。

交通規制されていないので当然、信号に従って赤信号では待たなくてはなりませんが、このあたりのランナーさん達は(私も含め)誰も止まらざるを得ないのを気にしている様子はありません。

まわりもほとんど歩く人ばかりで、時々ゆっくり走っているランナーさんがいました。「走れてる人かっこいい!」と思いながら、ゆっくり走ることすら出来ず、ひたすら歩きます。(一度それすら出来なくなり座って休んだりペース落としたりしましたが、そこは復活しました)

ただし脚はつらくても他はなんともなく、時折スマホで応援ナビをチェックしたり、ぐちったりしていました。(何しろ時間がかかるので退屈)

ずーっと歩いては時々曲がり角を曲がるたびに少しずつ進んでいる感じがしてほっとします。残り5キロが果てしなく遠く感じ、残り2キロでもまだまだゴールは遠く思えました。

そしてなんとかゴール地点に近づきました。ガーミンでは42.195キロを超えています。ガーミンの誤差がうらめしく思えます。

フィニッシュゲートをくぐりようやく完走です。

グラフ

いつものグラフです。13キロの下り坂大きくペースを上げ、その後の上り坂を慎重にゆっくり登っているのが分かります。17キロまでは上り下りによるペースの変化はありますが好調ですね。

そしてその後、撃沈して中間地点で累積ペースが4時間ペースを超え(遅くなり)ました。26キロぐらいまでは歩いたり走ったり、25キロの下り坂はちょっと走っていますね。

27キロあたりからはほとんど歩いています。グラフがはみ出している31~33キロ区間は歩くペースも落ちています。

その後、頑張って歩きながらもペースが上がっていきました。

 

f:id:rungraph:20200127175326p:plain

はみ出している部分も分かるように縦軸を調整したのが下のグラフです。33キロあたりで大きくペースが落ちているのは、座って休んでゆっくり歩いていたあたりかもしれません。

41キロはたぶん二度目のトイレです。

f:id:rungraph:20200127175339p:plain

心拍数

下の心拍数のグラフを作って驚きました。

過去のフルマラソンではキロ平均心拍数が160を超えてから10~19キロ後に撃沈しているのですが、今回はなんと1キロを過ぎてペースを上げたところで160を超えていました。

f:id:rungraph:20200127175349p:plain

 心拍数が160、165、170を超えた区間と撃沈した区間のグラフを過去のレースも含めて作ってみました。 

f:id:rungraph:20200127191259p:plain

下は160超えた区間から撃沈区間までの距離(区間数)です。今回は自己ベストを更新した先月の湘南国際マラソンと同じくらいです。つまり練習不足であってもなくても、心拍数が上がってから撃沈までの距離は変わらないということになります。

f:id:rungraph:20200127191314p:plain

今回は現在の(練習不足の)実力に対してすごく速いペースでつっこんでしまった、ということですね。ということは心拍数の上昇をみながらペースを調整できていれば撃沈せずに最後まで走って完走できたということかもしれません。

自分の現在の実力が分かっている時は、それで計画ペースを決められますが、そうでない時には(練習不足であっても)心拍数をみていれば走りながら適正ペースにコントロールできる可能性がありそうです。

当たり前の結論かもしれませんが、自らの身をもって得た貴重な経験でした。

まとめ

今回は全然フルマラソンを走れる状態ではなかったけれど走ってよかった、という結論を書くつもりでしたが、走り方を間違えていたことが分かってよかったという結論に変更したいと思います。

練習不足だとどうなるか身をもって(身に染みて)わかったこともいい経験でした。そして最後まで歩いたことは、練習不足の私にとっていいリハビリにもなったのではないかと思います。長時間最後まで歩ききったのはウルトラマラソンの練習にもなったかも。

心配していた腰も大丈夫でした(走る前と同じくらいの症状)。

それにしても3週間ちょっと走れない(3回バイクをこぎ2回走りましたが)だけで、こんなにつらいのは想定を超えていました。 フルマラソンは大変なスポーツだったんだと実感しました(練習不足の状態のままフルマラソンを走ったのは初めてです)。

今回は初マラソンの4時間43分を大幅に下回る5時間30分だったので、このタイムあたりのランナーさん達の様子を見たのは初めてで新鮮でした。交通規制解除後のコースを歩けたのも貴重な経験かもしれません。

とはいえ複雑な気持ちもありました。 出走してよかったし完走してよかったとは思うけど、先月自己ベスト更新で今月これかぁ、という気持ちを抱きながらの後半でした。

まだ3シーズン目ですが、これからもランニングを続けていればいろんなことが起こりますよね。様々な理由で思うように走れない時は今後もあると思います。そういう時にどう気持ちをつないでいくか、その点からもいい経験だったと思います。

 

来月は青梅マラソンです。まずは持久力を再構築しなければ!

 

勝田は来年リベンジします。