ラン×グラフ

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奥武蔵マウンテンオリエンテーリング(OMO)・阿闍梨CUP

12月の高麗郷オリエンテーリングに引き続き、オリエンテーリング第2戦として、奥武蔵マウンテンオリエンテーリング(OMO)に参加しました。

阿闍梨CUP(レギュラークラス相当)にエントリー

阿闍梨主催のナビゲーション講習会に履修した人はClub阿闍梨のメンバーになれます。私は昨年、講習会に参加した後、メンバー登録していました。

今回のOMOはビギナーレギュラーエリートの3クラスに分かれています。

阿闍梨CUPはレギュラーと同じ、Club阿闍梨のメンバーがエントリーできるもので、会内のトップを決めるものだそうです。(OMOの始まりがこれ)

レギュラーは「過去に山林のフィールドを含むロゲイニング、オリエンテーリング大会への参加経験があり完走していること。高麗郷オリエンテーリング2019のビギナークラス・レクチャー&チャレンジクラスに参加した人は完走していること。」が条件です。

私は高麗郷オリエンテーリング2019では、(隣の尾根に登って)2つ目のCPを間違えてパンチしてしまったため、タイムはビギナーの中では速い方だったのですが、そもそも「完走」はできていません。

主催者に相談したところ、自己判断で阿闍梨CUP(レギュラー)にエントリーしてもいい、ということだったので、今回、レギュラーに挑戦しました。

場所(テレイン)は奥武蔵です。昨年、トレニックワールド主催のトレイルレース、おごせ・ときがわ50km&30kmのボランティアとして参加した時の受付会場が今回も受付の会場でした。

スタートまで

オリエンテーリングは、マラソンやトレイルレースと違って一斉スタートではありません。地図をみながら各自CPを見つけて進むので、一斉スタートするわけにはいかないからですね。

それに加えて、運営も新コロナ対策がしっかり行われていましたので、日常生活以上のリスクはなさそうです。

自分のスタート時刻前に余裕をもって会場入りし、受け付けをして電子パンチを借りました。

電子パンチの裏にバックアップ用の紙をはめこみます。これで万が一電子パンチが反応していなくてもそのCPに行った記録が紙に残るのです。(2度目なので勝手がわかってきました)

スタート時刻が近づいたら、スタート地点に移動、自分のスタート時刻の直前に、スタート枠のマス目に入り、時刻が来たところで地図を受け取ってスタートします。(地図を受け取った時に電子パンチのテスト、スタート時に電子パンチで記録します)

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CP1へ

なれているオリエンティア(オリエンテーリングの選手)さん達は、どんどん走って行きますが、地図をみてパッと判断できるだけの経験はないので、地図を眺めて検討しながらゆっくり進みました。

なんとなく検討をつけて、走ったり、地図をみながら歩いたりしました。

振り返ってみると、ここでナビゲーションをしっかり意識して、次にチェックすべき場所をきめて、そこまで走っていかなければならないところでした。

自分の現在位置があやふやなまま進んでしまい、あたりをつけてこの起伏の頂上あたりと思ってCPを探したのですが見当たりません。

うろうろした後にあらためて地図をみると、CPは車道の向こうの山にあります。車道まで一気に進めるはずのところだったのです。

それに気がついてから車道まで走って行き、向こう側の山のハイキング道の入口をみつけて進みました。(他の選手は斜面を登っていましたが、私はちょっと回り道をしてロードとハイキング道を走りました)

そこからは比較的大きく迷うことなくCP近くまで来て、立ち止まって地図を確認した後、ハイキング道をはずれて斜面を降りて、CPをみつけてパンチしました。

文章で書くと簡単ですが、1つ目に辿り着くまでに思いの外、試行錯誤して、時間がかかっています(22分かかりました)。

CP2へ

次のCPまではちょっと距離があります。山を登っていって、途中で尾根道から西に折れた細い道を下った途中にありそうです。

斜面の降り口までは難しそうな感じはしないので、要所要所で確認しながら走って進みました。(まだなれないので、走る方に気持ちが集中できず、ゆるジョグくらいのペースです)

登山道をどんどん登っていきます。紛らわしい分岐などがなく、現在位置をあまり意識せずに登ってきてしまいました。

なれない25000分の1の地図ということもあり、自分の進んだ距離が地図上でどれくらいなのか、直感的に分かりません。

西に降りる道を1つパスして次の場所、と思っていたのですが、1つ目が見つからないまま、目標の西に下る道らしきところに出ました。

これをしばらく下りながら、道のくねくね曲がる感じが地図と違うことに気がついて不安になります。このまま降りていっていいか考えましたが、一度尾根に戻って見直すことにしました。

尾根にもどってじっくり地図をみた結果、確信はできないもののこれはパスすべきだった1つ目の道だと判断しました。これが本来の道であれば、少し先に進むと尾根道が左に方角を変えていくはずです。

進んでみたところ尾根道の方角が変わらないことから、やはり1つ目の道だったことがわかり、さらに先に進みます。(ここでもあいかわらず距離を意識せずに進んでしまっています)

起伏を確認し、西側の道を探しながら進みますが、西側の道が見つからないまま尾根道が左に方向を変えました。

地図に道があっても、実際にはわからなくなっているケースがある、と講習会で聞いていたので、それだと判断し、戻ることにします。(このあたりでは他の選手達も迷っていったりきたりしていました)

等高線から鞍部のどのあたりから東に降りればいいか検討をつけ、なにも目印のない斜面を降りていくことにしました。近くでは他の選手達も思い思いの場所から斜面を降り始めているようです。

クラスが違えばCPは違いますし、他の選手の判断が正しいかどうかも分からないので、参考にはしないことにしていますが、他にも降りている人がいるとちょっと安心感はあります。(あとで誰もいない斜面を降りていく場面があります)

ずっと斜面を降りてもCPは見つかりません。

地図を改めてみるとCPのちょっと下あたりから斜面の向きが変わり尾根になっていることが分かります。そこで斜面の向きが変わるまで北に移動することにしました。

しばらく北に移動したところ、斜面の向きが変わり谷が見えました。CPのあるあたりでは、ここまではっきりとした谷はないはずなので、尾根を登ることにしました。

登っていったところCP2発見しました。番号を確認してパンチします。CP1から1時間5分もかかっています。

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CP3へ

CPは全部で12あります。到底、完走できるペースではありませんが、次に進むことにしました。

CP2から登山道に戻らずに地図をみながら斜面をショートカットするルートも考えましたが、CP2まで苦労したことを考えると、自分の能力では登山道に戻った方がいいと判断しました。

CP2から尾根を更に上り(尾根道は南から東へと方向を変えます)、山頂の分岐を南に進みます。山頂から下った鞍部に西に降りるわりとはっきりした道がありそうです。CP3はこの道の近くにあるようです。

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ところが、鞍部に行っても東に降りる道らしきものが見つかりません。見つからないまま次の登りが始まってしまったので、CP2の時と同様に道が分からない状態になっていると判断しました。

CP2の時と同様に斜面を降ります。CP2の時にはまわりに他の選手がいたのですが、この時には誰もいませんでした。

今回の斜面の方は勾配がさらに急なところがあり、苦労しながら地図をみながら検討をつけて斜めに降りていきました。斜面の下る大変さに心が折れそうで、こんな斜面を降りるのが正解なのか心配になりながらかなりの距離を下っていきました。

下るのに疲れた時に、CPには撤去時刻があることを思い出しました。CP3の撤去時刻は12:30です。時計をみたら12:28でした。あと2分でたどり着けるとは到底思えなかったので、ギブアップすることにしました。

リタイア

ギブアップした場合、自分の現在地に自信がなく、登山道に出る見込みのない現在、選択するべきルートは尾根に戻るのが最善の選択肢です。

苦労して降りてきた斜面をよじ登っていきます。

途中で斜面を斜めに移動する選手を2名ほどみかけました。そしてそこには1mほどの幅の道だったらしき比較的移動しやすそうな場所がありました。もう時間は過ぎているので、ここはつっきってさらに斜面をよじ登り、ようやく尾根に出ることができました。

地図をみて、スタート地点までのルート選定をして、地図読みの練習を兼ねながら尾根道を戻ることにしました。

迷わない走りやすい区間を気持ちよく走って降りますが、そうすると自分の今いる場所があやふやになります。これが課題だなと思いながら、地図に気をつけながらペースを落として降りることにしました。いずれにしてもナビゲーションの基本ができていないんですよね。

ロードをたらたら走っていると梅が咲いていました。この季節は梅をみる観光客で賑わうそうです。(そのため朝は早めのバスで現地入りしました)

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フィニッシュ地点にて

スタートから3時間近くかかってフィニッシュ地点に戻ったところで、既にフィニッシュされていた選手と少し話をしました。速い選手は2時間ちょっとで完走されています。

この方はレギュラークラスで私と同じCPです。

私が見つけられなかったCP3についてうかがったところ、CP2から尾根道に戻らずに、等高線をみて比較的平坦と判断して斜面を移動されたそうです。あらためて地図を見直してみると、私でもいけそうな気がしてきました。

斜面を移動したところ、はっきりした道に出たそうなので、この道の上の方(尾根近く)は分かりにくくなっていて、下の方はしっかりした道だったのかもしれません。

どこで降りればよかったか

CP3に尾根から降りる道、正解はどうだったんだろうと思っていたところ、同じ尾根道を逆方向にトレランのレースで通っていたわたなべさん (id:hatakofuru) に情報をいただきました。

このレースで主催者から提示されていたGPSデータは、25000分の1の地図と尾根道近く200mくらいで大きく異なっていました。地図が不正確だったのか、地図を作った時点から道が変わってしまったかどちらかなのでしょう。

私のGPSの記録を重ねてみると、尾根から降りるタイミングは間違っていなかったものの、すぐに道を外れて谷を降りる方向に下がっていってしまったようです。

下の地図で黒い(灰色い)線が25,000分の1の地図の道、赤い太線がトレランレースのコースのGPSデータ、ピンクのさまよっている線が私が通ったGPSの記録です。

当日配布された地図は赤い太線と同じでした。

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一度、道らしきものをみつけ登りかけますが、ここで登ってはいけないと降りてしまったのを思い出しました。登っていれば道に出ていた可能性があります。

尾根から降りるルートを前提に、どうすればよかったか、という点について自分なりに考えてみました。

尾根道は北から南に降りていきます。鞍部あたりで分岐した道は北西に向かって進んでいます。

私は分岐していると思われるあたりで検討をつけて東の斜面を降りていきましたが、これだと降りた位置が正しい位置より少しでも南だった場合に正しいルートから外れてしまいます。

進みたい道は北西に向かっているので、少し北側から斜面に入り、西に進んでいれば、正しいルートにたどり着けた可能性が高かったと思います。

まとめ

とはいえ、全体を振り返ってみると、スタート時、移動時のナビゲーションの基本動作が出来ていなかったように思います。そのため問題なく進めた区間でも不必要に時間を取ってしまうか、自分の場所が正確に分からなくなっていました。

次のオリエンテーリングレース参加は決まっていませんが、今回の反省を意識して、再度挑戦したいと思います。

今回は散々な結果ではありましたが、難しかっただけにCP発見時の達成感は大きいものでした。オリエンテーリング楽しい!という確信を深めることはできました。

ナビゲーション講習会はブロンズレベルはクリアしたので、次はシルバーですね。これは開催日程が決まっているので、募集開始待ちです。(座学があるので、新コロナ問題の影響が心配ですが)