ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

商店街や公園の風景をみてどう思うか

週末の商店街や公園の様子や報道写真をみて、大勢集まっていて問題だとする人と、密室でも密集でも密着でもなくリスクはないので問題ではないとする人がいて、微妙に人間関係にも影響が及びそうな気配があって心配しています。

もちろん最優先は一刻も早く新規感染者数を縮小するための取り組みなので、この心配は現在の主要な課題ではありませんが、思うところを書き残しておきたいと思います。

商店街

週末の商店街の報道写真(複数の報道機関で同じような写真が使われています)で人が密集しているように見えるものの多くは望遠による撮影のようです。

望遠で撮影すると手前の人と奥の人が100m離れていたとしてもすぐ近くにいるように見えます。上からみると10mぐらいずつ離れて歩いている場合でもまるで満員電車のように見える写真が撮れます。

報道では意図的にこのような(あえて言えばトリックのような)写真を使っているのだと思います。目的はまだまだ不十分と思われる「8割削減」に向けて人々に危機感を持ってもらうことでしょう。

目的は現在の危機的状況に鑑みれば正しいとしかいいようがありません。

ただしその商店街の近隣に住んでいて、生活に必要な買い物をしたり、その商店街が主要な通り道となっているため、たまたまそこを通っている人達に非難の目が向けられる、という副作用があり、実際にそのような地元の方の反論をみかけます。

公園

大きな公園ではいつもより多くの人が散歩をしたりジョギングやサイクリングしています。公園管理者から通常より人が多く来ているようなので気をつけてくださいという注意喚起があるくらいです。

私は先々週末に大きめのジョギングコースのある公園にランニングに行った時にみかけた光景もそうでした。(自宅から公園まで走り、公園内で何周かし、家まで帰りるのがいつものランニングルートの1つです)

他の人に近づきすぎないよう、お互いにリスクを及ぼす範囲内に入らないように気をつけて公園内のジョギングコースを走りながら、まわりの人達の距離を観察しました。

私が気がついた範囲では家族単位で行動していて、他人との距離は2メートルより大きな距離をおくよう気をつけているように見えました。

一方で、みんな公園に繰り出してきていて心配だなぁという印象を持つのも当然だと感じました。

(小さな公園で複数の子供が一緒に遊んでいたり、河川敷でグループでスポーツをしている場面はリスクが想定されるので気になっています)

私自身は距離を気にしながら走るのがストレスだったので早々に公園から出ることにし、それ以来、公園に走りに行くのはやめました。

どちらが「正しい」か

商店街にしても公園にしても、リスクの無い距離を維持していれば問題ないという主張と、不要不急なのであれば公園などに行くべきではないという主張をみかけます。(私は考えとしては前者ですが、自身の行動としてはいずれの場所も可能な限り避けるようにしています。)

前者の考えはリスクを避けていれば問題ないという現実的な判断です。長期戦を戦うためにも過度にストレスを溜めないよう、リスクのない行動まで制約すべきではない、ということです。

後者の考えはみんながこういう行動をしていると気持ちが緩み、長期的な取り組みを持続できないのではないかということかと推察します。だから不要不急なのであれば行うべきでは無い、ということです。

どちらの考えも妥当性はあると思います。

考えの違いによって生じる問題

人によって感じ方、考え方が違うのは当然で、これをみんな同じにすることは出来ません。

しかし現在のような「緊急事態」で他人が自分と同じ考えではないこと、同じにしたいと思い続けることはストレスになります。自分と親しい人(家族や友人)との間の摩擦の要因にもなりえます。

東日本大震災による福島第一原発の事故後の状況を思い出しました。

私自身も経験しましたが、近くにいるけれどもリスクに対して違う考えを持った人との人間関係がぎくしゃくしたり、疎遠になってしまった経験をもった人は少なくないと思います。

別の分野で信頼関係のあった人達との関係が壊れてしまうのは本当に残念なことです。

現在のような大きなストレスがある時こそ人と人との関係は大切な財産なんですよね。

自分と考えの違っても、家族や友人、知人との関係を大切にする(壊さない)ことを意識して、うまく折り合っていきながら、この困難を乗り越えていきたいと思います。