ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

OSJ安達太良山トレイル(2)

(1)から続きます。

スタートからの登りは渋滞がすごくてほとんど止まった状態が続きます。ゆっくり進んでいるというより止まって待っている時間が長い感じです。

ログをみると序盤では合計40分くらいが待ち時間だったようです。

列が全く動かなくなると「この先は泥で滑るんだろうね」という会話がすぐ後ろのランナーさん達から聞こえてきます。

補給

過去の4回のトレランレースではエイドもあり距離も短いので適当に補給していましたが、今回はある程度計画的に補給することにしました。

ざっくり3000キロカロリーくらいのつもりで補給食を小袋6つに分けてザックに入れ、1袋ずつウェストポーチの移して補給していくことにしていました。

安達太良山に登り始めたところで、まず1袋目を補給しようと考えて、食べながら登っていきます。

(結果としては3つの山の登りだけ補給したため6袋のうち3袋しか食べず、かつ最後の1山では3袋目の着手が遅かったためエネルギー切れとなったタイミングがありました。) 

また過去にフルマラソンで2、3回熱中症気味になった経験があり(そのうち1回はゴール後に救護室で1時間ほど休ませていただきました)、水と電解質をしっかりとろうと考え、水を意識して飲みつつ、電解質サプリも取っていきます。(暑さに弱い体質なのに水摂取不足になりがちなのを自覚して)

水はこれまでソフトフラスクしか持っていなかったのですが、ハイドレーションバッグを今回のために購入し、両方合わせて3Lくらい水を背負っています。

 

スタートから1時間登り続け、薬師岳に到着しました。

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ドロドロの渋滞を抜けて安達太良山の山頂近くまで来ると、ランナーの間隔はすでにこんなに開いていて(ついていけていなくて)、この写真のようにまばらになっています。山頂付近は霧がかかっていました。

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霧に少しかすんで見えるのが山頂だと思われます。この上には登らず右側を迂回して尾根を北西に進み、火口の沼ノ平を望む尾根が分岐しているところで、火口を時計回りに回るよう南西向きの尾根に移ります。

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上の方は霧がかかっていますが、絶景に思わず脚を止めて写真を撮りました。

この後、火口の南側の尾根を進むので、右手に火口の風景が見えているコースが続きます。

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霧も晴れてきました。下の写真の右側が火口です。尾根の左側を進んでいきます。

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高山植物を保護するため、磐梯朝日国立公園に指定されていることもあり、レースのコース上には4箇所ほど歩行区間(走行禁止区間)があります。それぞれ約650m、1.4km、500m、1kmの区間です。

ここまでのコースでは安達太良山の山頂から下の写真の少し手前あたりまでが歩行区間です。歩行区間のはじまりと終わりにはスタッフが分かりやすく標識をかかげ声を掛けてランナーに注意を促しています。

船明神山を過ぎて尾根を降り、鞍部のあたりに写真のような池がありました。(レース中に場所を詳しく把握していたわけではなく、写真についているジオタグからグーグルフォロで場所をマップ上に表示し、国土地理院の地図で等高線を確認して書いています)

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前後のランナーもほとんど見えなくなり、すばらしい景色を見つける度に写真を撮っていきます。

このあたりから出会う人はランナーよりもハイカーさんのグループの方が多いくらいです。その都度、挨拶したり、時には会話を交わしながら進みます。

なんだかハイキングみたいでしょう。実際、第1エイドを超えて2つ目の山を登っているあたりからハイキングに来たような錯覚を覚えていました。

下は火口から離れつつある位置からの写真です。

火口からは硫黄の臭いがします。第2エイドの後、火口の西から北に向かうルートでは、火口から流れる川を渡るところがあるのですが、そこでははっきりと硫黄の臭いがただよっていました。

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火口の風景がなくなりここから先は写真も撮らなくなりました。歩行区間もおわったので走れるところは走って行きました。

沼尻の第1エイドから折り返してくるランナーとすれ違う4キロちょっとの区間に入ると、正面から速いランナーさん達が向かってきます。

こちらは下りなのとタイムも気にしていないので、挨拶をしながらできるだけコースを譲るようにして進んでいきました。

この区間に「ここから先のぬかるみがほんと酷くてマンションのバスタブサイズの水たまりが何個もあって」わたなべさんが書いているのですが、私はおぼろげにしか思い出せません。

第2エイドに向かう2つ目の山の下りがやはりぬかるみ、水たまりがひどくて、そこではすべったり尻餅をついたり、水に脚をつっこんだりして、心が折れそうだったので、第1エイド前のぬかるみの記憶は上書きされて忘れてしまったようです。

おそらくぬかるみを超えた前か後の走りやすい区間で、知り合いのランナーさん達に見つけて声をかけてもらい思わず笑顔になり元気が出ました。

下っている途中にシューズの紐が緩めでシューズの中で足が動いているのに気がつきました。今回新しくおろしたばかりのシューズで、キツく締めすぎるのをおそれて逆に緩すぎたようです。

足裏の擦れを感じて心配になりましたが、しばらくそのまま降りていき、比較的フラットな区間に出る直前のベンチで紐を締め直しました。フィニッシュ後に足裏をみたところ、右足の親指はもう少しで皮がやぶれるかも、という危うい状態でした。

ほぼ最後尾からスタートしましたがさらに数人に抜かれ、後ろは片手で数えられる人数しかいない状況でようやく第1エイドに到着しました。

ここでボトル3本の水を受け取りトイレに行きます。(トイレの場所を間違えて無駄に歩いてしまいました。)

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先に到着されていたランナーさんのいる芝生でソフトフラスクとハイドレーションバッグに水を補給します。

ソフトフラスクはほぼ空になっていましたが、ハイドレーションバッグはあまり減っていなかったので、ここまでに1Lちょっとの水を消費したのだろうと計算しました。

空になったペットボトルはねじってザックに入れ、水の入っているボトルは手に持って出発することにしました。

エイドで一緒になったランナーは2名くらいだったでしょうか。密とはほど遠くスタッフとも距離があったので、マスクをする必要もないくらいでした。(エイドではマスクがルールです)

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つづく