ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

東京マラソン2021 大撃沈した理由を考える

超撃沈レースだったので気が乗らないのですが、忘れないうちに書いておかないと、と思いしぶしぶ着手。

レースの結果

まず結果から。応援ナビのネットタイムで4:17:11

え!?

今回が13回目のフルマラソンですが、こんなにひどかったの初めてです。

以下は過去の全レースの記録です。★は自己ベスト更新、■は自己ベスト更新できなかった時でその時点の自己ベストからどれくらい遅かったかを示しています。

2017-2018シーズン

 12/03 4:43:49 湘南国際(撃沈、歩いた)★
 03/18 4:20:23 板橋City(撃沈、歩いた)★
 04/15 4:05:20 かすみがうら(終盤ペースダウン)★

2018-2019シーズン

 10/28 4:17:55 横浜(暑さ撃沈、歩いた)■自己ベスト+12:35
 12/02 3:55:30 湘南国際(初サブ4)★
 03/17 3:54:53 板橋City(撃沈、歩いた)★
 04/14 4:01:55 かすみがうら (暑さ撃沈、歩いた)■自己ベスト+7:02

2019-2020シーズン

 11/10 3:59:56 おかやま(暑さ撃沈、歩いた)■自己ベスト+5:06
 12/01 3:47:56 湘南国際(終盤のペーサーが速すぎて撃沈、歩いた)★
 01/26 5:30:49 勝田全国(ぎっくり腰で練習不足、後半全歩き)

2020-2021シーズン
 03/20 DNF 東京チャレンジ(暑さでDNF)★

2021-2022シーズン
 12/29 3:45:21 Beyond(残り6キロ以降何回か脚つり)★
 03/06 4:17:11 東京(謎の撃沈暑さもあり、歩いた)■自己ベスト+31:50

まともに最後まで走れたのは1レースという惨状ではありますが、13回中8回は自己ベスト更新できています。

(今回を除いた)自己ベスト更新できなかった4回は、DNFか自己ベストより5~12分程度遅かった程度です。これらはいずれも暑さがひどかったレースです。

2018年の横浜マラソンは何回も水かぶりをした上で、フィニッシュ後に少し吐き、熱中症で救護所のお世話になりました。2018年のかすみがうらは帰りの駅までの歩く途中で気持ち悪くなってしばらく座りみました。2019年のおかやまも暑くてフィニッシュ後、熱中症の自覚症状がありました。2021年の東京チャレンジは熱中症になりそうなのが分かったので自己判断でDNFです。

このように暑さに極端に弱い私なので、今回も暑かった影響があったのだろうとは思いますが、過去の4回のように熱中症?というほどの症状はありません。それなのに30分以上、自己ベストより遅かったことに愕然としています。

実験レースでした

今シーズンは12/29のBeyondが本命レースで、東京マラソンは本命ではありませんでした。

東京マラソン2021は落選していたのですが、延期に伴い追加抽選が行われて当選しました。その時点では10月開催の予定です。暑い季節なのでファンランと思っていました。

これが3月に延期になりましたが、この時点ではその2週前に湘南国際マラソンをエントリーしていました。湘南国際は過去3回走っていずれも自己ベストしているので、こちらはちゃんと走って東京マラソンはファンランしようと思っていました。

ところが湘南国際は中止で、東京マラソンの位置づけが変わります。

それでも今シーズンはBeyondを唯一の本命にして背水の陣で走り、年明け以降はフルマラソン以外のトレランやオリエンテーリングやウルトラマラソンなどにシフトしようかと思っていました。

Beyondを走って、今シーズンの走行距離を増やしたことの成果(30キロ以降で撃沈しない)を実感し、ロング走の必要性を感じたので、年明けになり4週間連続でLSDペースですが30キロ走をしました。(5週目は所用で走れず、その後はテーパリングなどで30キロ走は無し)

その代わり毎週の30キロ走がケガの原因になるのを回避するため、スピード練習はほぼ一切行わないことにしました。(以前にそれで膝を痛めたことがあるので)

(Beyond楽しかったんですね。だから東京マラソンを完全なファンランにはしたくなかったんです。)

これまでフルマラソン前には、金哲彦さんの書籍の練習メニューか、The Run S.M.A.R.T. Project(「ランニング・フォーミュラ」のジャック・ダニエルズさんのサイト)に有料で作ってもらった練習メニューをこなしていました。いずれもスピード練習(か坂ダッシュ)、ロング走、つなぎのジョグを組み合わせて期分けのある「ちゃんとしたメニュー」です。

今回の東京マラソンは初めてこれを行わず、距離だけは週70キロ程度を維持しつつも、週末の30キロ走とジョグだけ(テーパリングの3週間だけは過去のメニューどおり)でレースを迎えたのです。

これでどういう結果になるか「実験レース」のつもりでした。そして実験結果により、これではダメそうということが分かったのです。それはそれで成果ではありました。

レースの展開はこんな感じ

序盤から身体が重くて、最初の5キロの下りを全く実感できない状態でした。ペースが上がりすぎないよう気をつけるまでもなく、ペースは上がりません。スタート直後の混雑でペースが遅いのが助かったくらいです。

そのうち混雑も解消し計画ペースには上がりましたが、身体は依然として重めです。

そして都内はビルが多いためGPSが安定せず、そもそも計画ペースで走れているのか、一定のペースを維持できているのか(上げ下げしてしまっていないか)心配しながら走りました。

わりと序盤からトイレに行きたくなりましたが、これはいつものことで走っていれば忘れるはずです。トイレ横を通過する度に「次までがまん」と思いつつ走りました。

20キロ手前で空いたトイレを見つけたので、タイムは気にせず一度行っておくことにしました。そして身体も気持ちも軽くなり、ちょっとペースが上がります。

トイレに行った分を取り返したかもと思い、このあたりはわりと調子がよかったように思います。

ところが25キロ過ぎ当たりからきつくなってきてペースが落ちてきます。27キロ過ぎにはさらにペースが落ち、28キロをすぎたらついに撃沈です。

橋を渡る毎の短い上り下りがすごくつらくなってきました。それでもサブ4、あるいは4時間程度はなんとかなるだろうとこの時点では思っていました。

32キロ以降は時々歩くようになりました。そしてそれは最後まで続きます。最後の1キロだけは頑張ってちょっとペースを上げて走りましたが、心はとっくに折れていました。

30キロ手前からペースが落ちて撃沈するとは思ってもみず、残り10キロも残して、最後まで歩いたり走ったりすることになるとは想像もしていませんでした。

こんなになってしまった理由

考えられる理由を列挙してみたいと思います。

  • 年明けから心拍数が上がるメニュー(スピード練習)をほぼ行わなかった → 過去のレースでは一度もなかったので一番可能性が高そう
  • 気温 → 後半はやや暑さを感じましたが水かぶりできるほどではなく、熱中症気味な症状もほとんどなく(帰宅してから少し感じた程度、また今回は塩タブ(ではありませんが)類で対策は従来よりもしたつもりです)
  • GPSで正確なペースが把握できず、ペースの上げ下げやオーバーペースがあった可能性 → ガーミンの記録をみると少しその可能性あり
  • (3/11追記)30キロ走による疲労の蓄積の可能性を示唆していただきました。序盤の下りを実感できないのはそれではないかと。(ありがとうございます)

以上でしょうか。また思いついたことがあったら加筆したいと思います。

いずれにしても、2ヶ月ちょっと前に自己ベスト更新しているのに、こんなひどいことになるとは。フルマラソンは奥が深いですね。

いつも「ちゃんとした」練習メニューで備えていたので、自己流で実験的にやるのは難しいなぁと思うところです。

とりあえず、記録しておきたいことだけ取り急ぎまとめておきました。

いつものグラフは後日作ります。大会の様子とか受付やEXPOの様子とか他のことも後日書くつもりです。