1週間後の5月12日に「奥武蔵グリーンラインチャレンジ42.195km」を走ります。
昨年12月にエントリー
山の中の道路(奥武蔵グリーンライン)をずーっと登っていって、最後の方に少し下るフルマラソンです。
Garmin Connectにレースのコースを登録して表示した高度が下のグラフです。34kmぐらいまで登って、そこからダーッと下ります。
昨年の12月まではこのレースの存在すら知らなかったのですが、わたなべさんが「エントリーはじまってますよ、フルマラソン5.5時間代でも完走できますよ」と誰にともなくアナウンスしていたので初めて知りました。
私が湘南国際でサブ4を達成した月の月末ごろです。私はレース初シーズン(2017~2018)も2年目の今シーズン(2018~2019)もほぼ同じレースを走っていたので、新しいことに挑戦したい気持ちもあって早速エントリーしました。
これまで峠走をしたことがなかったので、登りっぱなしのフルマラソンのしんどさの想像すらできなかったのですが、わたなべさんは「完走できますよ」と言っているし、タイムのことは考えずにしんどくても楽しんで走ればいいかという気持ちでした。
本命レースのかすみがうらマラソンの1ヶ月後なので、その時期になったら考えようと、行き当たりばったりのつもりだったのですが、わたなべさんから試走を提案していただきました。(ちょうど峠走を入れたい時期だったとか)
試走計画・準備
わたなべさんに「試走で何キロ走りたいですか」と聞かれましたが、そもそも峠走をしたこともないのでどれくらい走れるか皆目検討もつきません。そしてそこから始まって、すべてわたなべさんにお任せとなってしまいました。
予定コース、エスケープルート、タイムスケジュール、必携品、保険の必要性まで詳細に計画書をつくっていただきました。(舗装道路とは言っても山なのでロードでの練習とは違いますね。)
参加者は最終的に5名になりました。
私はかすみがうらマラソン(4月14日)明けに人間ドックがあり、そこで風邪をもらってきてしまい平日に走れず土曜と日曜の午前は寝て回復につとめ、日曜出発で出張、戻ってきたらもう試走まで1週間を切っていました。
かすみがうらマラソン後に気温がぐっと上がり(平年より4~5度高め)、試走の前日には一気に寒くなりました。気温の大きな変動に加え、当日は山ということもあり、どういう装備で行ったらいいか迷いました。
下はハーフタイツ+ランパン(念のためゲーター持参)、テーピング、上は半袖ランシャツにウィンドジャケット(寒かったら着る)。そして雨天と寒さに備えて防水のレインジャケット(着て走ったら蒸れるやつ)を持って行くことにしました。(キャンペーンをやっていたYAMAPの登山ほけんに入りました)
他にはマラソン用の食料とおにぎり、ソフトフラスクに水1L、絆創膏、傷パワーパッド、Tシャツ、ゴミ袋数枚などを入れています。
試走当日
当日の詳しいことは、わたなべさんと たまきさんのブログにお任せすることにして、初の峠走と少し走ったトレイルの感想を中心に書いていきます。
飯能駅で集合し、駅構内のコインロッカーにみんなの荷物をまとめて預けます。ここから電車でスタート地点まで移動しました。
登り区間から茶屋まで
峠走なので舗装道路で自動車も通る道ですが、自動車にはほとんど遭遇せず(一度、道を聞かれましたが)、多くのランナーさんに出会いました。人気の峠走コースなんですね。(あるいは奥武蔵GLCの試走する方々?)
今回は峠走と言っても、参加者全員のコンディションに合わせて、しばらく走っては歩くという緩めの設定です。
茶屋でお昼にする前が11.8km、平均キロ11分7秒、その後が14.3km、平均キロ12分38秒でした。(歩きや止まっている区間も含めた平均)後半は短いトレイル区間を走って上り、頂上で景色を眺めていたりしたので平均ペースは遅くなっています。
いつものようにグラフにしてみました。走っているところ、歩いているところ、休んでいるところが分かります。走っている時はキロ7~8分、歩いている時はキロ12~13分くらいですね。
4キロあたりまでは登りです。前半は走って勾配がきつくなったあたりから後半は歩いています。4キロから下って走り降り6キロ過ぎまで登りはありません。道を間違えたのではないかと地図を確認した長い下りが続いたような気がしました。
6キロから登りになるので再び歩きますが、7キロを過ぎたあたりで勾配が緩くなり再び走り始めました。8キロ過ぎから下って茶屋の1km手前まで走っています。わたなべさんがみんなに支給した参加賞で補給しながら進みました。
11キロ半くらいで茶屋に到着してここで休憩して景色を眺めながら山菜そばをいただきました。
道中UTMFの様子が話題に上りました。富士山の方向が曇っていてみえず、雪が降っていたようです。残念ながらレース短縮となったのはこれより後だったと思います。
茶屋から高山不動尊、そしてトレイル区間
休憩後、再度走ります。急な勾配区間では歩いていますが、案外走っていたようです。
休憩したこともあって寒くなり手がかじかんできたので手袋をしました。トレイル区間で使えるように間に合わせで用意した100円ショップで買った園芸用の手袋の指先を切ったものです(わたなべさんに教わった生活の知恵)。
ここからゴールまではウィンドジャケットを着たままでした。走っても脱ごうと思わなかったのは気温が下がっていたのかもしれません。
16キロ過ぎから大きく下っているのは、高山不動尊に向かって降りた道です。急な下り坂を歩いて降りて、お参りしてトイレに行って、この先の計画について隊長わたなべさんの提案で変更して最寄りの駅に降りることにしました。気温や天候、この後のコース等、諸条件を検討した上での判断です。
降りる前に高山不動尊に向かって降りてきた坂をグリーンラインまで上り、さらにトレイルを走って、頂の展望台まで登ることにしました。
頂まで迷うことのない一本道となったところで、「この先一本道なので走っていいですよ。」とわたなべさんに言われ(あおられ??)、駆け上がりました。
下のグラフの18.1kmのペースが上がっているところがそうだと思います。最初は気持ちよく駆け上がりましたが、すぐに足が尽き、必死で歩いて頂の展望台までたどり着きました。
しばらくみんなで展望台で景色を眺めてから、登ってきた道を走り降ります。
トレイル区間を走るのは初めてだったので、登り区間の前半と下り区間は先を行くわたなべさんの足の運び方をみて学習しながら走りました。
下りの足運びで真似できなかったのが、ちょっと落差が大きいところでフワッと飛んで着地するところです。転ばずに着地できる自信がなかったので、地味に一歩一歩走り降ります(ロード用のシューズだし初めてなので安全第一です)。遅れずについていくことはできました。
途中でリュックのショルダーベルトの前側に入れていたiPhone落下!みたところなんともなかったので拾ってそのまま進みます。
長い下り区間
トレイル区間が終わったところで、全員そろうのを待って、今度は駅に向けてひたすら下る道を走ります。
途中で迷うような分岐があるまで走ってみようと、すぐ後ろを走る二人の足音(と熊鈴)を確認して距離を測りながら先頭を走りました。走っても走っても終わらない道を折り返しながらひたすら走って行きます。
と、またいやな音!再びiPhone落下です。ロードならそんなに上下動がないので大丈夫と思って高をくくっていたのが間違いでした。今度はスクリーンのガラスが端の方で少しかけ、そこを触った指先を小さく怪我してしまいました。ここで止まって指先に傷パワーパッドを貼ります。
落ちないようにするにはどうしたら、と検討していたら、ショルダーベルトの上部にジッパー付きの収納があるのを見つけていただきました。最初からここに入れていればよかった。(iPhoneは翌日AppleStoreで即日修理できました)
ここで他のメンバーを待ち、下り坂を走るフォームを動画撮影をしたりしながら、幹線道路に出ます。スタートから23キロ過ぎあたりです。
この先はほぼ歩いています。駅の手前で坂ダッシュしたり、駅近くの神社に立ち寄ったりしてゴール。
全長約26キロの試走でした。予定が30キロだったので、結果としてはそれほど大きく短縮した感じでもありませんでした。
この後は飯能駅まで電車移動、飯能駅からバスでムーミンバレーパークの隣にある温泉に行き、飯能駅まで戻ってビールで打ち上げしました。
持久力について実感
下のグラフに心拍数を示します。走ったり歩いたりではありますが、おおむね150bpmを超えないくらいです。先日、トレッドミルで勾配5%、キロ8分で1時間走りましたが、この時も150bpm前後くらいまででした。(本番はキロ7分平均を目指すので、登りはそれより少し遅め、下りでペース上げて、心拍数もみながら走るつもりです。)
この程度の心拍数なので、前半は上り坂でややふくらはぎに疲労があった気がしましたが(骨盤で走るべしとのアドバイスをもらいましたが難しい)、林の中、山の中の気持ちいい環境を楽しく余裕で走れ、このペースならいくらでも走れる気がしました。
ところがです。
最後まで余裕で楽に感じたはずなのに、翌日、翌々日と2日間、ふくらはぎに次いで前ももが筋肉痛でした。2日目は1日目より筋肉痛が増していたくらいです。
他の方はどうだろうと聞いたところ、参加者のうちわたなべさんを含む二人は全く筋肉痛はなかったとのこと。さすが耐久系ランナーです。
そして私の脚のこの程度の持久力では、短距離に対して長距離のタイムが悪いのにも納得です。岩本能史さんが著書等で峠走を重要さを説いているのも身をもって分かった気がしました。今後は峠走を取り入れていきたいところです。
まとめ
奥武蔵グリーンラインチャレンジ42.195km本番の前に、試走しておけるのありがたい、くらいに思っていましたが、それ以上に得るものが沢山ありました。
なにより、ラン友さん達と走るのは楽しい。ふだんは基本的に一人で走っていて(たまに夫婦で走りますが、それも去年の夏前にレースの練習期間に入って以来お休み)、ラン友さんと走ったのはこれが(練習会を除けば)2回目です。
そして楽しいだけではなくて、ラン友さん達の走りや会話、準備や装備等から学ぶことも多いです。
私はまだレース2年目の初心者(?)なので、いろいろアドバイスをいただくのもありがたいです。秋のトレイルレースを提案されて、帰宅後さっそくさらに相談しながらエントリーしました(日帰りするにはどうしたら?とか基本的なところまで教えていただいて)
どういうレースがあるかすら知らないことも多いのと、特にトレイルはロードと違ってどれくらいのレースを自分が走れそうかの判断も難しいので、私の走力を理解している方からのレース提案も助かっています(ほぼそれでエントリーしてきました)。
これまではロード一本でしたが、峠走もトレイルもこれからはどんどん取り入れて行きたいですね。
帰宅したら、奥武蔵グリーンラインチャレンジ42.195kmのゼッケンが届いていました。まずは本番を楽しんで走ってきます。