ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

上州八王子丘陵FT in OTAレースレポ

5月の初峠走マラソン(奥武蔵グリーンラインチャレンジ 42.195km)にひきつづき、初のトレイルランニングのレースに参加しました。上州八王子丘陵ファントレイル in OTAです。

エントリーしたきっかけは、facebookで、監修、コースプロデューサーの鏑木毅さんが「ビギナー向きです的」なことを書いていたのを見たからです。

という話から始めると前置きが長くなりそうなので、当日の朝から始めます。

当日の朝からスタートまで

3:25分に起床、4:50頃に自宅を出ました。(早朝に起きても寝不足にならないように前日は早く寝ています。前日夜に早く寝付けるように前日の朝は早起きをしています。)

7:45頃に太田駅に到着。ちょっとトイレに寄って改札を出ると、少しはいるはずと思ったレース参加者は一人も見当たりません。ここまで誰もいないとは思いませんでした。

タクシーで会場の八王子山公園(太田市北部運動公園)に向かいました。8時過ぎに到着すると公園内に機動隊の車が。後で分かりましたが群馬県警の方たちがハーフのレースに参加したようです。ひろびろとした公園の奥にステージがあります。

まずは着替えて荷物を預けました。

今回は初トレランということもあって途中の写真を撮りたいと考えていました。途中でいちいちスマホを取り出して撮影できる気はしない(奥武蔵の試走で3回落として前面ガラスを破損したし)ので、いわゆるアクションカメラを使うことにしました。GoProが有名ですが、最近発売されたDJIのOsmo Actionです。これをベルトで胸の前あたりに装着し、その上からトレランザックを背負いました。

こんな感じです。上面に電源スイッチとシャッターがあって、動画も静止画も取れます。(動画と静止画の切り替えはボタン1つというわけにはいきませんが)

電源が切れている時にシャッターを押すと録画開始、もう1回押すと録画停止、ほうっておけば自動的に電源が切れます。(がそうやって使っていたためにゴールではバッテリーが切れていました。いちいち電源を切るべきでした。)

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広い公園の奥に向かいます。下の写真の中央奥に小さくステージが見えます。(カメラが広角なので小さく見えます)

曇り空ではありますが、この時点ですでに湿度が高く(気温はそれほどではなかったはずですが)蒸し暑く感じていました。

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ステージの前に行って開会式の前のトークイベントと開会式に参加しました。下の写真のステージ中央が鏑木毅さんです。

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開会式がおわり少し時間がありました。整列が9時から、スタートが9時15分からなのですが、9時前頃になってもスタートゲート付近に並ぶ気配はありません。

スタートゲートのどちら側に並べばよいか分からなかったのでゲートあたりでぶらぶらしているとようやくランナーが並び始めました。そのままうっかり後ろに方に移動するのを忘れて最前列から数人目に並んでしまいました。(この近さ!)

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上の写真は動画から切り出したもので、この直後にスタートのカウントダウン、スタートとなります。

ほぼ最前列に並んでしまったので、周りのペースに合わせて速いペースで走り出しました。とはいえ最初から飛ばしては持たないのは分かっているので、まわりに迷惑にならない程度にペースを抑えて、どんどん追い抜かれながら走ります。

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 グラフ

スタートしたばかりですが、いつものグラフを載せておきます。

最初の1.5キロぐらいで公園を出ます。その後、ロード、トレイル、ロードの後、本格的にトレイルに入ります。

最初の方に急な階段があり渋滞しますが(ここまでに相当追い抜かれているのでもはや前の方ではありません)、渋滞していなくても速く登れる気はしません。息を切らしながら歩いて登ります。下のグラフの4キロ手前あたりでしょうか。

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一旦下って5キロあたりから登り、だんだん勾配がキツくなります。

グラフをみればどこが下りだか登りだか書けますが、グラフから感じるような単純な登りと下りではなくて、グラフの長い登り、長い下り以外も、ぎざぎざと登ったり下ったりしていたような気がします。

グラフの「1回目下り」「2回目下り」とありますが、これは同じ区間を前半と後半(終盤)で2回通るおもに下る区間です。途中にエイドがあります(2回目は最終エイド)。グラフをみると2回目の方がペースが落ちているのが分かります。

下りを走ろうと思うと(私が走れる条件は限られていますが)集中力が必要なのと、脚に余裕がないと下りの速さについていけないため、どうしても後の方が速度が落ちてしまいます。

16キロ以降は勾配の状況もありますが、前半よりもペースが大分落ちて歩いている区間が多いのがグラフからも分かります。

下の赤いグラフは心拍数です。序盤のダッシュ、登りはまだ余裕があるので心拍数が上がっていますが、終盤のロードに出るまで少しずつ心拍数は下がっていきます。ロードで走ってまた心拍数が上がったようです。

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補給

蒸し暑いので、ソフトフラスク(合計1リットル)から水を飲み、エイドではスポーツドリンクをしっかりとり、持参した塩タブを摂りました。最後のエイドでは残り短いほぼロード区間ですが、ソフトフラスク1本に8割方(400mLぐらい?)補給しました。

エネルギーもしっかりとろうとすべてのエイドでおまんじゅう等をいただいたり、鏑木さんのいるエイドではスイカもいただきました。持参したマグオン×2、スポーツ羊羹も食べました。 暑い季節だったことと初トレイルだったこともあり、マラソンの時よりも補給には気をつけたつもりです。

写真はスイカのエイドと鏑木毅さんです。スイカの水分は後で効きますよ、とおっしゃっていました。

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登りと下り

登りは基本的に歩くことに決めていて、可能であれば「速く」歩くつもりでしたが、勾配がだんだんキツくなるとペースを維持するのも苦しくなります。

非常に急な勾配はそもそも足首が硬くてその角度に曲がらないので、ふくらはぎに力がかかります。スタート前に鏑木さんが足首が硬い方は不利ですね、と言っていたのはこれだったんですね。

階段も1段1段が高かったりまばらだったり、段がなかったり、いろいろです。脚が元気な前半は頑張れますが、後半は無理せずペースを落として登ることにしました。

登りは脚も足首も心肺もとてもきついです。心肺機能を鍛えなければと思いながら登ります。

手袋(指先のないタイプ)は暑かったのですが、登りで手をついたりロープを頼りにしたり、下りで木の幹で支えたりするのに手をつくので、最初から最後まで手袋をしたままでした。

 

一方、下りですが緩やかな下りは走れますが、とても急だったり砂で滑りやすかったり急な階段だったりするともう走れません。速い人はそういうところでもガンガン走って降りて行くので、後ろに気配がしたら振り返って確認して、早めに道を譲るようにしました。

写真はちょっと急な下り坂です。この下りは私ではペースが出せないので、どんどん道を譲って走りました。

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また下りでつま先がシューズの前に当たるのが気になりました。シューズの中で自分の足が前に滑っている感じです。あまり気になるので、一度止まって紐を締め直したら少しよくなりました。(そういえばモートンでお世話になった接骨院の先生に、トレランでは下りの前に紐を締め直すといいですよ、とアドバイスをいただいていました。まだエントリーしようと思うより前の時期でしたが)

 

下りを走っている時には歩く登りの方が楽に感じ、登っている時には下りの方が楽だと感じます(走れる程度に緩やかな下りと平坦な区間が一番楽ですが)。使う筋肉を変えたいと思うのかもしれません。

写真は動画から切り出したのでぶれていますが、走りやすい平坦区間です。

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そういえば、レースの序盤から終盤までわりと頻繁に差し込み(横っ腹が痛くなる)がありました。経験上、差し込みは我慢しても支障はないので、腹筋で押さえ込んで走りましたが、これはどうしたらいいんでしょうね。

コースの要所要所に鏑木さんのメッセージが貼ってあります。写真はトレイル区間の終盤だったと思います。苦しかったので立ち止まって映像に撮って気合いを入れ直しました。

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コミュニケーション

トレイルランのレースコースとは言っても、一般のハイキングの人も歩いているコースです。お子さん連れもいます。すれ違ったり追い抜いたり待って頂いてたりする時には、挨拶してお礼やお詫びを伝え、また道を譲ったり歩いたりしながら進みました。

このあたりランナーさんによって対応が違いますよね。まめに毎回挨拶される方や、疲れて声も出ない感じの方や、挨拶したりしなかったりという方など。

レース関係者以外からみれば大勢のランナーが通過するのは迷惑でしかないので、意識して良好な関係を築こうとする努力は、トレランの存続のためにも大切だと実感します。

 

次にボランティアさんの存在です。道に迷わないように、要所要所に立って声をかけて励ましてくださるボランティアさん、エイドで給水、給食を提供しながら応援してくださるボランティアさん、マラソンの時以上にありがたく感じました。

写真は序盤でロードからトレイルに入るところです。

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後半になるとランナーの密度が低くなるので、声をかけていただく時には自分ひとりに向けた応援になります。不特定多数にむけた応援よりはるかに元気が出ます。そして激励していただいた方に対して意識して元気目の声で挨拶を返すことで、びっくりするほど自分自身の元気が増していくのを実感しました。

下は終盤のロードです。

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そして最後のロードに出てからのボランティアさんとのハイタッチでペースが上がりました。

 

他のランナーさんとの会話でも疲れを忘れます。後半にかかったあたりでしょうか。トレイルからロードに出て、しばらく走ってエイドに入る区間あたりで、同じくらいのペースで走っている(そして共に疲れている)ランナーさんとしばらく話をしました。その方は2回目の参加で、前回きつくてもう走らないと思ったにも関わらず、リベンジで?再挑戦されているようでした。

 

最後のロード

最後のエイドの時点ではランナーはかなりまばらです。その後はゴールまでロードなのですが(急な坂とラストの長い坂はありますが)、平坦なロードでもペースは上がりません(ここはメンタルの課題かな)。

前をいくランナーさんを目指してじわじわ距離を縮めて追い抜きました。(この方には最後の長い登り坂で抜かれるのですが)

平らな田んぼの間を抜けて、もうゴールは近いかと思ったところで急な坂。ここは歩きます。

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これを超えて坂を下り、平らなロードを少し走ったら長い上り坂(500m以上?)になりました。最初は走りましたが、途中から早足の歩きに切り替えます。ここは頑張れば走れたはずですが、走れませんでした。

そして先に抜いたランナーさんがここで走り始めて追い抜かれても、やっぱり走る気力は戻らず、公園に入って下りになってからやっと走り出しました。(そしてゴールの動画を撮ろうとスイッチを押すもバッテリー切れ)

最後だけ調子よく走ってきたかのような体でゴール。3時間52分でした。予測していただいたタイムが3時間45分なのでやや遅れました。途中では一切時間は見なかったので、目標にむけて走っていたわけではなかったです。なかなかの予測精度ですね。(もうちょっとメンタル頑張れって話かもしれませんが)

 

先頭あたりからスタートしてしまった(ここ反省点)こともあり、基本的に最初から最後まで抜かれ基調だったので、相当後ろの方の順位かと思っていましたが、順位はほぼ真ん中あたり(よりちょっと後ろ)でした。

レース終了後

レース終了後には楽しい表彰式、抽選にのんびり参加しました。ここで青梅マラソンで会った方をみつけて話かけます。

イベントでの話を総合すると、どうやら地元、群馬県、近県の参加者が多そうです。行きに太田駅で人がいなかったのは、みなさん自動車でいらっしゃってたんですね。

 

イベント終了後に、帰りの移動手段を考えていなかったことを思い出しました。グーグルマップで調べて最寄りの駅まで徒歩30分(駅には5,6名のレース参加者が)。1時間に1本の電車が運良く待ち時間10分程度でありました。

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太田駅で特急に乗って帰途につきました。

5月の奥武蔵グリーンラインチャレンジの時と同じく、帰りの電車で左膝がじんじん痛み出します。しばらく座っていると痛み出すようです。降車のために立ってからは膝の痛みは治まりました。

まとめ

初めてのトレイルはキツかった、と走っている時は思っていましたが、ゴールした瞬間にそんなことはすっかり忘れてしまいました。(キツかったと思ったことは覚えていますが)

そしてゴール後の脚の疲労(痛み)も、フルマラソンをサブ4を目指して走った時と比べればまだまだだったと思います。(駅まで30分早足で歩けたくらい)

レースから3日目の朝まではふくらはぎの下の方の痛み(足首が硬いことで登りで負担があった)がありましたが、3日目の夕方にはほぼ治っていました。

ロードのレースとトレランでは疲労や痛みの種類が違うようですね。

心肺機能と登りの脚を鍛えれば、もっと楽しめそうな気がします。

そしてそれはロードの結果にもつながるのではないかと期待しています。

初トレランは「ファントレイル」という名前とうらはらに結構きついものでしたが、ロードとは違った楽しさがあるのを実感できました。

走ることの楽しみの幅が広がったように思います。

 

ただ怪我、事故のリスクはロードより格段に高いので、そこはより慎重に行きたいと思います(大きな怪我をしたら仕事が破綻するので)。今回は下りで足下がずるっと滑り書けたのが2、3回、木の根かなにかにつまずきそうになったのが2、3回ありましたが、いずれも転倒までには至らずでした。