ラン×グラフ

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高麗郷オリエンテーリング

はじめてオリエンテーリングに参加してみました。TEAM阿闍梨が主催する高麗郷オリエンテーリングです。

9月にTEAM阿闍梨が開催したナビゲーション講習会に参加した時に、オリエンテーリングは自分の性格にも合っていて楽しそうと気がつき、機会があったら参加してみたいと思っていました。そしてその機会は思いの外早くやってきました。

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高麗郷オリエンテーリングは4つのクラスに分かれています。

A(上級者向け)、B(経験は何回かある人向け)、N(ビギナー) 、レクチャー&チャレンジ(当日の講習会付き)です。

私はナビゲーション講習会に参加したことがあるので講習会は不要です。オリエンテーリングは未経験だったのでNクラスにエントリーしました。Nクラスはチェックポイントを直線で結ぶと5キロのコースです。チェックポイント(CP)が7つ設置されていました。

CPを指定された順番に回り、CPに吊してある機械にスタート時に借りた電子パンチをはめ込むんで記録してまわります。万が一記録されなかった時のために電子パンチの裏側に厚紙をセットします。機械に押しつけた時にこの厚紙に印が付くので、そのCPを通過した証拠になります。下の写真の小さなへこみがそれです。

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今回はA、B、Nとそれぞれ回る順番の違うCPが設置されていて、たとえばNクラスでは使わないCPも多数設置されています。CPには回る順番とは別にそれぞれ個別の番号が振ってありますので、自分がたどり着いたCPが正しいものか確認することが出来ます。

今回のオリエンテーリングはトレランのコースのように起伏のある低い山で行われました。ただしトレランと違って一斉スタートではありません。意外に思いましたが、考えてみたら各自が地図をみながらCPを探す協議なので、一斉スタートするわけにはいきませんね。

受付をして地図を受け取り(Nクラスは初心者なので受付時に地図をもらいましたが、A、Bはスタート時に受け取ります)、好きなタイミングでスタート地点で電子パンチに記録してスタートします。

電子パンチ、地図、コンパス(方位磁石)が最低限の装備です。寒い日だったので、薄いジャケットを重ね着してスタートし、走ったりして暑くなったらしまえるよう、トレランザックを背負ってスタートしました。

最初はまずどう動けばいいか分からず少し立ち止まって考えてしまいましたが、次第に要領が分かり、次に行くべきCPへのルートを検討してすぐに動けるようになりました。

1つ目のCPは比較的簡単に見つかりました。2つ目のCPではロードから山に入るルートを選びましたが、登り口で迷いました。

先を行く方が家と家の間のすごく狭い道に入っていきましたが、自分で地図をみて判断する競技なので自分でルートを考えることにして(そもそも目的地が同じかどうかも分かりませんし、正しいとも限りません)なのでついていくことはせずに、立ち止まって地図を見て検討しました。

まわりに判断できるめだった目印がなかったのですが、反対側から交差する道路の場所で判断し、尾根に向かいました。後から思い返すと道路の形が地図と少し違うことが気になっていました。

尾根の上には地図上にあるようなはっきりした道はありません。地面が落ち葉で覆われているため、地面の様子の様子が全く見えないからでしょうか。林の中の尾根を登り切ったあたりにCPが見つかりました。

このあたりはどこが道か判然としないところが多く、さらにCPはそのわかりにくい道からさらに外れた見えにくいところに設置されているので、近くに行ってから探すのが案外難しいです。迷いながらもなんとか3つ目のCPを見つけ出します。地形や道など周辺に特徴がないと、どのあたりかしっかりと地図読みしないと特定できないのです。

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道のある場所も無い場所も大して様子が変わらないのであれば、道を無視して地形とコンパスを頼りに近道をしてみようと決めました。

地図とコンパスと地形をみてまず自分の場所を特定します。コンパスを使って常に地図の向きが一定になるように持ち替えながら斜面を直進しながら降りて行ったところ、目印となる谷があり、その先に地図上にもある池が見つかりました。そこから小道を上り、迷うことなく次のCPに辿り着きました。

その先は谷沿いの相変わらずどこか道かわかりにくいルートを降りて道に出ます。このあたりにCPがあるはずですが道には面していません。背の高い草むらの中にわずかな小径をみつけて5つ目のCPを見つけます。

6つ目のCPは直線で1.5kmほど離れたところにあります。それほど難しいルートではありませんが、間違った道に入り込まないよう、歩数でおおまかに距離を把握しながら走り、要所要所で目印を確認してさらに走ります。

6つ目のCPが近づいて急な勾配を登っているところで、前半のショートカットに味を占めて、道から外れてショートカットしてみましたが、これは失敗でした。

このあたりのハイキング道ははっきりしていて走りやすく、一方ショートカットの小さな尾根超えは木の密度が高く歩きにくいルートでした。しかもハイキング道をいっても大して距離がないので時間の短縮にもなりません。ゴール後に他の方と話したところ、同じ所でショートカットした方がいましたが、「ショートカットは無駄だったね」ということで意見が一致しました。

7番目の最後のCPは道から谷間に降りた沢の中です。これも見つけにくかったのですが、地図とコンパスで確認したところ谷の方向が変わっている先にあることが確認でき、ちょっと遡ったところ見つかりました。

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ただし沢沿いなので地面がぬかるんでいる箇所があり、その上を一面、落ち葉が覆っていたため、時々ぬかるみに足を取られます。

その後もゴールまで斜面を登るショートカットの誘惑に駆られましたが、急すぎて取り付けそうもありません。そして案の定、回り道をしてもたいした距離ではありませんでした。

最後はトレランのようなゴールゲート?をイメージしていたのですが、全く違いました。7番目のCPが最後だと思ったのですが、ゴール自体もCPで地図をみて探し出して電子パンチで記録するところまが、オリエンテーリングでした。

その後、スタート地点に戻り電子パンチを読み取ってもらったところ「2番がパンチミスですね」と言われ愕然としました。通るべきCPとは違うCPでパンチしてしまったので失格です。タイムは記録されません。(正しいCPを通っていたらNクラスで3番目だったようですが、まぁ負け惜しみです。)

全CPが記載された地図が貼り出してあるので、それをみたところ冒頭で迷った2番のCPは私が登った尾根の隣の尾根でした。あの時みかけた細い道が正しい尾根へのルートだったのです。

迷いがあったら納得するまで検討するべきでしたし、CPでは間違いがないかどうか番号を確認すべきでした。

結果としてはパンチミスで記録なしという残念な結果ですが、山を走るトレラン的な要素と、地図とコンパスと自分の頭を頼りに自分でルートを決めていくナビゲーションの要素の合わさったオリエンテーリングはとても楽しいものでした。

また次の機会をみつけて、今度はもう少し上のクラスに挑戦してみたいと思います。(まずはパンチミス無しにゴールしてタイムを残すのが目標ですが。)

 

コースランナーの柳下さんからの解説が掲載されたのでリンクを掲載します。(2019/12/25)

www.teamajari.com