3度の30キロ走を一度も「走って完走」できないまま、42.195キロに挑むことになった私が、「走って完走」を目標とするために、決めていたことがあります。
レースの話の前にこれを書いておきたいと思います。
1つ目は「イーブンペース」。(ふつうですね)
つまり最初から最後まで予定した一定のペースで走ることです。前半でペースを上げて走って最後まで走り続ける自信はありませんしマラソンのいい走り方ともされていないようです。
いい走り方とされている「ネガティブスプリット」(前半ゆっくり走り後半ペースを上げる)ができるほど後半に走れる自信もありません。
失敗した3回の30キロ走は、いずれもネガティブスプリットを計画していました。最初の10キロより次の10キロをペースを上げて走るところまではできましたが。最後の10キロの途中でペースを維持できず最後は歩いたり走ったりになってしまったからです。
そこで、なんとかなりそうな「イーブンペース」を守ることにしました。幸い、練習の時も時計でペースをしょっちゅう確認しながら一定のペースで走ることには慣れています。
「走って完走」するからには目標はサブ4.5です。練習の時の記録からそれくらいはいけるはずと判断。計画ペースはキロ6分20秒弱としました。
2つ目は給水と食べ物の取り方。(これもふつう)
全てのエイド(給水所)でスポーツドリンクを取る。前半は一口ずつ、後半はもうちょっと飲む。暑い時は水を取って膝や背中にかける。食べ物は最初のエイドからは取らないものの早めに少しずつ取るようにする。
給水についてはよく言われているとおりなのと、マラソンをしてことを最近知った年上の従兄弟があるレースで給水を飛ばして失敗したという話を聞いたのがきいています。食べ物の方は師匠がこれで失敗したという話を聞いたのでこまめに補給することにしました。(ウェストポーチにも少し補給を入れてあります)
3つ目は「歩く」こと。(これはまだふつうではないかも)
「走って完走」するために「歩く」のです。不本意に歩くこととは違います。予め決めた「歩き方」をすることで、全く歩かない場合よりいい記録がでることを、以前に次の2つの記事を読んで知りました。
具体的には今回はエイドで水や食べ物を取った時に30秒程度を目安に早歩きで歩くことにしました。(上の英語の記事に具体的な方法論が書いてあって参考になりました。エイド以外の歩くケースについても提案があります。)
4つ目がメンタルをどうやって維持するかです。(一番の弱点!!)
30キロ走を一度も「走って完走」できなかった理由がこれなので、私にとってここが一番重要な点です。「走るのをやめない。諦めない。」です。(長々と書きましたが、先に書いた記事と重複するので消しました。)なにしろこれ以上なさそうというくらい好条件なので、走るしかないのです。
そしてついにスタートの時が来て、C列のランナー達とともに走り出しました。
予定ペースであるキロ4分20秒弱を最初から厳守して走りますから、当然C列の速いランナーさん達にがんがん抜かれます。C列の後ろにはD列が、D列の後ろにはE列のランナーがいます。C列、D列の全ランナーに抜かれ、E列のうち速めのペースの人達には抜かれることも計画のうちということになります。
なお、スタート直前からスタート後しばらくの区間には、寒さ対策のために多くのランナーが着ている百均のレインコートを回収してくれる人がいました。私はスタート前に脱いで渡しました。
海側はひらけていますが、山側を湘南国際マラソンのスタート地点付近のコースである西湘バイパスの高い遮音壁が風を遮り、走りやすいコンディションでスタートしました。
レース中は1枚も写真は撮っていないので(気持ち的にその余裕はない)、この後、写真無しの記事で続けます。