ラン×グラフ

ランニングしながらグラフを更新するブログ

おごせ・ときがわ 50km & 30km ボランティア

マラソン、トレランのレースを毎月のように走ってきて、ボランティアさん達の働きに感謝していました。ラン友さん達もボランティアをしていたこともあり、自分もボランティアとして参加したいと思うようになりました。

ボランティア申し込み

直近でいえば、9月29日のわたなべさんの外秩父トレイル ボランティアです。この時にわたなべさんが10月20日の第8回トレニックワールド in おごせ・ときがわ 50km & 30km のボランティアが足りてないという情報を聞いてきて教えてくれたのでさっそく申し込みました。9月30日のことです。

10月9日にスタッフの仮の配置表が送られてきました。

台風19号とレース開催

レースの1週間前の週末(関東地方通過は10月12日、13日頃)に台風19号が日本列島を襲いました。多くの犠牲者と広範な被害を出し、これからも長期に続く困難を各地に残した大変な災害です。

各地のマラソンやトレイルランニングも中止になりました。台風の直接の影響がある日だけでなく、各地に残した爪痕のため、ずっと先の日程の大会まで次々と中止が発表されていきます。

そんな中、主催団体であるトレニックワールドは、台風通過後に急遽コースの現状確認、変更コースの検討、地元との合意形成等々を行い、開催を決定します。(コース自体は被害はなかったそうですが、道路に被害がありエイド設営ができなくなったためのコース変更)

10月16日にはコース変更により開催する旨、ボランティアに連絡が届きます。

10月18日(金)の深夜(19日2時過ぎ)に詳細なスタッフ資料とスタッフ毎の予定表が届きました。翌朝気がついてこんな遅くまで開催に向けて準備をしていることを知りました。

そして10月19日(土)夕方にさらにスタッフ配置変更の連絡が来ました。

大会当日・スタート地点

始発で自宅を出て現地入りしました(スタッフ毎に到着可能な時刻に合わせてシフトが組まれています)。スタート地点についたら既にランナーの受付が始まっています。

さっそくボランティアの受付をしてビブス、名札等を受け取りました。特に指示はないので、シフトではありませんが、とりあえず受付の後ろで手伝いをはじめました。

ランナーさんへのアナウンスで、当日さらにコースの変更があり、スタート2時間前に確定したことを知りました。

なおライトが必携品となっています。ライトを忘れたランナーには救済措置としてエイドでライト(100円ショップで売っているもの+電池のセット)が購入できることが伝えられます。私が担当する麦原のエイド(最後から2つ目のエイド)です。

ライトは忘れたランナーの数を把握してから買い出しとなっているようです。(この数の把握に多少混乱があったようですが)

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スタートとランナー誘導

トレイルの登り口の誘導の担当なので、ロングのスタート前にトレイル登り口に移動しロングのランナーを待ちました。

登り口のところは下の写真の左側から来て右側の階段になっていますが、写真の背後にも道らしきものがあり、そちらに誤って進まないよう階段方向を案内しました。

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ランナーの集団が通り過ぎ、近道を通って受付に戻ろうとしたところ、遅れてスタートするランナーが視界に入りました。慌てて登り口に引き返して再度誘導します。地図をみながら登り口を探しているランナーがいました。

スタート地点までコースをたどって戻り、遅れてスタートするランナーがいないことを確認した後、受付に戻りまた手伝いをしました。

その後、ミドルのスタート時刻が近づいたため登り口へ向かい再び誘導します。登り口の手前で広い駐車場を横切るのですが、ロングの時にはそこを別のスタッフが先頭を走って案内していたので、今度はその必要がないよう駐車場入り口から見えやすい場所に立ちました。

スタート地点撤収・エイドへ

フィニッシュ地点はスタート地点と違うのでスタート地点はすべて撤収する必要があります。

ミドルのランナーがスタートした後にスタート地点に戻り、荷物の積み込みに参加しました。バンやトラックにどんどん荷物を詰め込んでいきます。

荷物の積み込みが終わり、スタッフはそれぞれ車で担当地点等へ移動していきます。

麦原エイド行きの車には全員乗り切れず(荷物優先なので)、私ともう一人の男性は迎えに戻ってくるので待つように言われました。待っている間はマラソン、トレラン談義です。ウルトラマラソンを沢山走っている方で勉強にもなりました。

1時間経っても迎えが来ないので、忘れられていないか念のため電話で確認しました。ようやく迎えが来て担当の麦原のエイドへ移動します。

麦原エイド

エイドについたら既にランナーがどんどん立ち寄り中で、エイドに先についたスタッフで運営が始まっていました。

ちなみに麦原のエイドは、元々はコースの途中にあるエイドだったのですが、当日朝のコース変更により、エイドで折り返す折り返し地点になっていました。トイレに行きたい方はさらに数百メートル先に行く必要があることから、コースもこの先にあると勘違いされやすいため、ここで折り返しですと案内する必要があります。

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エイドではリストバンドで通過の記録、食べ物と水の供給、そしてライトを忘れたランナーへライトの販売をおこないます。

このエイドでは3種類(か4種類)のサンドイッチを提供するので、エイドの背後でどんどんサンドイッチを作っています。

私がエイドに到着した時には既に着いているスタッフで回っていたので、ドリンクの供給をちょっと手伝った後、急いで弁当を食べてサンドイッチ作りの交代に入りました。以後、パンの在庫がなくなるまでひたすらサンドイッチ職人として働くことになります。

私はだし巻き玉子サンドを中心に、ハムサンドも作りました。隣ではフルーツサンドもどんどん作られていきます。他にレアチーズ+ジャム、梅干しをはじめバラエティに富む食べ物が提供され、ドリンクもコーラ、麦茶、塩分入り麦茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンク等各種取りそろえられています。

ランナーのボリュームゾーンに入り、サンドイッチ消費のスピードが上がってきました。人気のあるハムサンドがすぐになくなるので担当を増やしてどんどん作っていきました。

レアチーズを入れるカップが無くなったので、パンに載せたり、直接マイカップに入れたりして工夫して提供します。

ランナーのボリュームゾーンも過ぎランナーも減ってきた頃にパンの在庫がなくなりサンドイッチ職人は終了です。ドリンク担当の方が休めるよう交代しました。ドリンクを入れたり、トイレの場所を案内したり、「次のエイドまで何キロですか?」に答えたりしました。

ただし当日の朝コースが変更されたため、スタッフの誰も「何キロですか」に正確に答えられません。「わからないんです」、「10キロくらいだと想います」「8キロくらいかと」「頑張れば着きます」のだいたい3パターンあったかと想います。

終盤になってランナーがまばらになってくると、ランナーが近づくと(登り坂です)エイドのみんなでランナーを拍手して迎え入れ、食べ物、飲み物を供給し応援して送り出しました。

リタイア者が出始めました。リタイアしたからリストバンドを回収しゼッケンに×印をつけます。ちなみにここでリタイアしても回収車は来ないので、自力で公道を探してバスやタクシーでフィニッシュ地点にたどり着いていただくしかありません。(リストバンドは回収されていますが預かり荷物はスタート地点からフィニッシュ地点に移送されているので)

ミドルの関門時間が過ぎ、だいぶ経ってからミドルの最後のランナー、ミドルのスイーパーがエイドに到着しました。これより後ろにはミドルのランナーはいません。

そしてランナーが少なくなって来た頃から段階的にエイドの片付けを開始しました。時折ランナーは到着しますが、エイドはだんだんと縮小されていきます。

ロングの関門時間はさらに後です。ロングの最後のランナーが通過したしばらく後にスイーパーが単独で到着しました。麦原エイドは折り返し地点なので最後のランナーでリタイアした人はここまで来なかったようです。

フィニッシュ地点へ

車でスタッフが来て打ち合わせをし、エイドをすべて片付けて車に乗せてエイドは撤収です。スタッフは車に分乗してフィニッシュ地点へ移動しました。

フィニッシュ地点ではフィニッシュしているところをカメラマンが撮影、完走証を渡し、くじ引き、食べ物等提供しています。

エイドから戻ってきた女性スタッフがこれに参加していました。

男性スタッフは荷物運び、ゴミ捨て、ラックばらしなどを順次おこないます。ランナーの減少に合わせて順次片付け、縮小、撤収しながらランナーを迎えています。エイド業務とは異なり、段階に応じて作業が発生するだけなので、わりと待ち時間が多い感じです。

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ランナーが来ていない合間にけんちん汁やうどんをスタッフもいただくことができます。撤収したエイドから集まっているためスタッフの数も多く、フィニッシュ地点にたどり着いたランナーさん達をゆったりと迎えていきます。暗くなってきて照明が点灯されました。幻想的な中、ランナーが時折到着します。

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スイーパー、コースマーク等を撤去したスタッフも次々到着し、ゴール関門時刻が過ぎたところでゴールゲートを解体しました。すべての撤収作業がはじまりました。ばらしたり、畳んだり、捨てたり、車に積み込んだり、借りていたテーブル等をまとめたりします。

関門に間に合わなかったランナーの到着をスタッフ一同拍手で迎えます。

予定の業務時間が終わったスタッフは各自帰っていきます。撤収が完了し最後まで残ったスタッフが集められ大会本部責任者からねぎらいの言葉がありました。

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解散しバスで駅へ向かいました。(温泉の無料チケット(当日有効)をいただいていたのですが、使う時間はありませんでした。)

まとめ

楽しい1日でした。レースとは違った大変さがあり、違った楽しさがあります。

そしてランナーをしているだけでは見えない風景があります。

ランナーとして走って、ボランティアもやって、はじめてレースの違う面を楽しむことができるのでは、と思いました。片方だけを経験するのではもったいないですね。

来年はランナーとして参加したいです。